石破氏辞任(ブログ4029)
- 2025年09月08日
石破氏が総理大臣を辞職しました。
就任から1年間という短い在任期間でしたが、不遇の総理だったと思います。
就任後の衆議院選挙で大敗して少数の与党となってから、綱渡りの政権運営を余儀なくされ、東京都議選では多くの党が候補者を擁立した中で埋没し、参議院選挙では、物価高騰対策、米対策が受け入れられなくて参議院でも過半数を割り込んでしまいました。
総理になったら自分の政策を実現しようと思っていたでしょうけど、党内非主流派からことごとく足を引っ張られ、思うに任せない期間が続き、忍苦の毎日だったのではと察します。
並の神経ではとても乗り切れなかったでしょうし、プライドの高い議員なら持たなかったと思います。
今回、石破降ろしを中心的に動いたのは皮肉にも「政治と金」の集団でしたし、問題の萩生田も離党勧告処分を受け現在無所属の世耕もモゾモゾ徘徊していました。
石破氏も、このような輩達によって、国民の納得を得られる見直しをするはずの政治と金も「骨抜き」になってしまいました。
さて、これから自民党総裁選挙が始まりますが、誰が総裁に選ばれ総理になっても今の政治状況は何も変わりません。少数与党の中で政策を前に進めるためには、今以上の妥協が求められます。暫定税率廃止の法改正、そして代替財源を何処に求めるか、自民党の公約である2万円支給をどうするのか、狂気のトランプとどのように渡り歩くのかなどの他にも難題が山積しています。
つまり、次の総理大臣は「火中の栗を拾う」事になるのです。ただ、総理になりたいとの功名心だけでは舵取りは出来ないでしょう。
そして、支持率が落ち込めば選挙の顔にはならないということで短命になるのは明らかです。