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知事の政経セミナー

  • 2019年12月22日

 12月19日に鈴木直道知事の政経セミナーが札幌のホテルで行われました。

 知事選挙戦では石川知裕氏を応援していましたから案内状が来るとは思っていませんでしたが、副議長という肩書きがあるために知事サイドも気を遣ったのか、私にも案内状が届きました。

 先に行われた私の副議長就任を祝う会にも駆けつけ、挨拶をしていただきましたので、その返礼として出席いたしました。

 会場は、立錐の余地もなく、与党国会議員、道議会議員、札幌市議会議員、経済団体、各地の後援会幹部、道内自治体首長や議会関係者などで埋まりました。

 私は、副議長という事もあってか最前列に席が用意されており、そこに着席。

 まずは、後援会である「活力溢れる北海道の未来を実現する会」会長である、ニトリ会長・似鳥昭雄氏から主催者代表の挨拶、来賓挨拶では、自民党の長谷川岳氏、公明党の稲津久氏、そして、道経連会長で北電社長の真弓昭彦氏がそれぞれ挨拶をした後に、鈴木知事が登壇、まずは、IR誘致への判断について時間を割きました。

 会場には経済関係者が多く出席していることや、自身の応援団の大半が経済人であることを意識してか、誘致断念については「苫小牧の植苗地区がラムサール条約該当地であり、苦渋の選択として誘致を断念したが、来たるべき時期に対し万全の準備を行っていく」ことを強調、「是非挑戦したい」と強い意志を表明しました。

 次に、2030年度までの道政のロードマップとして、来年20年度には道内7空港の一括民営化が進むことや発着枠の拡大で北のゲートウェイとなること、オリ・パラでは当初のサッカー予選だけではなく、マラソン・競歩も行われることに触れ、またアイヌ共生象徴空間「ウポポイ」が完成する事などを述べ、21年には、アジア初となる「アドベンチャー・トラベル・ワールド・サミット」の開催、併せて縄文文化遺産の世界遺産への登録、23年にはファイターズの本拠地となる北広島市のボールパークが完成、25年には大阪万博を好機として来道観光客をさらに増加、30年には北海道新幹線札幌延伸と併せて札幌オリンピックの開催を目指すと発言。

 さらに、目玉公約である「ほっかいどう応援団会議」の進捗状況について触れ、約40分ほど持論を展開し、政経セミナーを閉じました。

 出席者は、満足したような顔で会場を出、見送りする知事と夫人、似鳥後援会会長などと握手して会場を去りました。

 今後10年間の夢を語った鈴木知事、政治家は有権者に夢を語ることは大事であり、その実現に全力を傾注するのが政治家であると私も思っています。

 しかし、鈴木知事の語った10年間のロードマップは、大変申し訳ない言い方ですが、7空港の一括民営化も、オリ・パラ、ウポポイ、縄文文化の世界遺産登録、ボールパーク、大阪万博、新幹線札幌延伸、札幌冬季オリンピック、大阪万博等の全ては知事就任前から事業が推進されていたものばかりです。

 唯一、真新しいのはアドベンチャー・トラベル・ワールド・サミットだけではないでしょうか。

 また、政治家は現実の課題にも目を向けて対処しなければなりません。

 前知事時代から続く人口減少、少子化、JR赤字路線対策、危機的な道財政の立て直し、医療過疎・介護過疎への対応、子供の貧困、TPP等国際貿易交渉での農業・酪農対策、日本海地区を含めた水産業の衰退、アイヌ政策、泊原発を含むエネルギー対策、振興局・総合振興局間の格差解消、観光目的税への対処、中小・零細企業対策、最低賃金などの労政、老朽化する各種インフラ、防災対策等々、まだまだ目の前の課題は山積しています。

 これらに対する解決策を示すのも大切な知事の仕事だと思います。


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