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皆勤賞

  • 2019年02月23日

 神奈川新聞に高校生の投稿がありました。

 その内容は、「学校の皆勤賞の存在意義を考えた事があるだろうか。私はそこに休むことを悪とする思想があるように感じる。」というものです。

 とても考えさせられる投げかけではないでしょうか。

 この学生は留学先のデンマークで「自分を労ることを学んだ」とし、「自分を大切にすることで余裕が生まれ、周囲にも優しくなれるから自己中心的にもならない。」としています。

 学校はカリキュラムを組んで授業が行われ、それは全ての授業に参加することが前提となっており、子どもは、三期休暇(夏期、冬期、春期)の他は土日が休校となりますが、それでも学習第1主義の名の下に土曜日も授業が行われる動きが出ていますし、休暇の時も補習や塾に追われています。

 そしてそれを鼓舞するかのような「皆勤賞」。無論、生徒に有給休暇はありません。

 病気や怪我以外は休むことが認められず、自分を労る時間は本当に限られています。

 病気や怪我をしないで皆勤を続ける努力は評価されるものすが、それは病気や怪我をしない健康な身体をつくるという事が目的であり、賞を得るために無理をする事では無いと思います。

 社会は、健康な方々ばかりで形成されているのではありません。

 生まれながらの病弱や中途でのアクシデントで、毎日学校に行けない環境にある子どもたちもいます。

 皆勤賞を実施する学校は少しずつ減少しているようですが、まずは子どもの時から自分を労ることを教え、皆勤賞なる制度の是非についてもみんなで検討する時期に来ているのでは無いかと思います。


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