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港湾の軍港化(ブログ3408)

  • 2023年11月28日

 政府が、全国の38港湾・空港、道内で5港湾を、自衛隊や海上保安庁が使用しやすくするために「防衛拠点整備」に指定し、管理をしている自治体と協議を進めていることが報道されました。

 道内では、留萌港、室蘭港、釧路港、石狩湾新港、苫小牧港の5港で、他は九州・沖縄に多く、このシフトを考えると当然「台湾有事」を視野に入れていることは明白で、北海道も、自衛隊の輸送に利用されることが想定されます。

 幸い、函館港は指定となりませんでしたが、港湾整備の予算と引き換えに防衛拠点施設と位置づけるなど、またしても政府の姑息な手法が露呈しました。

 この指定は港湾施設の「軍港化」以外のなにものでもありません。

 これまで港湾バースの利用は、先に申請があった順に許可が行われ、その後に自衛隊艦船や外国艦船などが申請しても、優先的配慮は受けられませんでしたが、まさしく防衛優先のシフトが敷かれれば、「そこのけ、そこのけ」が始まります。

 そして、当然のことながら有事に兵站を担う港湾は敵国からの攻撃を受ける対象となってしまいますから、指定の名前が挙がっている自治体は、慎重にならざるを得ないと思います。

 しかし、そんなことは頭にも浮かばないのか、報道では留萌港を管理する中西俊司市長が「港の整備や利活用の推進に繋がる動きで、期待が大きい。国の方針に全面的に協力していきたい」と話したようです。

 政府は、飴だけを与えてくれるはずがなく、そこには見えないムチを忍ばせています。


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