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泊原発視察

  • 2017年03月26日

 先般、北海道議会民進党道民連合会派の有志15人で泊原発を視察しました。

 朝、8時に議会前からバスで出発し、10時45分頃「とまりん館」に到着、早速、会議室において、北電取締役常務執行役員・泊原子力事務所長:魚住 元氏以下から泊原発の概要や安全対策などについて説明を受け、今度は北電のバスに乗り替えて泊原発に向かいました。

 入り口では、バス内で保安員によるチェックが一人一人行われ、バスの隣に来た工事関係車両も車両の底部や屋根の他、車両室内やトランクなど全てをチェックされ、厳しい入場検査が行われていることを実感しました。

 その後、バスに乗車したまま敷地内の安全対策設備などについて視察し、いよいよ3号基の原発建屋内に向かいました。

 入る前に、金属探知機、そして、ボディーチェックを経てようやく館内に。

 見学できるのは、中央制御室、発電タービン、そして燃料プール、発電タービン以外は見学通路から窓越しで見るもので、中央制御室は5直7人体制の直勤務、1直は8時~15時、2直は15時~21時、3直は21時~8時までとなっているとのこと。

 燃料プールは皆さんご存じのように濃いブルーの水中に燃料棒が沈んでいました。

 13時半に見学が終わり、とまりん館に戻ってから昼食と合わせての意見交換です。

 ここでは、議員側から原発停止後の電源需要と供給、新エネへの関わり、新電力会社との連携、電力卸売市場の利用などの質問がなされ、担当者から説明が有りましたが、最期に常務から、「北電は安定した電源確保を目指し、今後、新エネルギーとして風力、バイオ、LNG(液化天然ガス)などあらゆるエネルギーの総合会社を目指さなければならない」というコメントが有りました。

 この意見交換には北電ユニオンからも数人の役員が出席し、原発停止後の労働環境や企業状況について組合の視点を通して説明が有りました。

 原発を見てもらい、「何かの場面でこの原発視察のことを思い出して欲しい」とコメントされ、その後、「我々は安定した電源の供給が使命であり、民進党の30年及び30年代の原発廃止には与しない、公党として原発に代わるエネルギーのロードマップを示して欲しい。22世紀23世紀のことまで。ウランはまだまだ有る。」という趣旨の言葉が有りました。

 今の政府の考えは40年廃炉、更に20年まで延長出来るということになっています。

 泊原発1号基は1989年の営業開始で既に28年経過、2号基は1991年に営業開始で既に26年あまり経過していますし、3号基は2009年ですから8年経過です。

 廃炉まで60年としても1号基の32年から3号基の52年まで、全て21世紀中に廃炉となります。

 会社の方針、ユニオンの主張、色々考えさせられました。


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