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泊のシュミレーション(ブログ4053)

  • 2025年10月02日

 今日のエネルギー対策特別委員会(エネ特)で、泊原発が福島原発と同規模の事故が起きた場合の放射性物質の拡散についてシュミレーションを行うべきと主張しました。

 フクシマ原発事故時の放射性物質の拡散状況は、「文部科学省による第4次航空モニタリングの測定結果」が報告したように、北西の風によって関東方面に拡散、その後風向きは変化しましたが、千葉県や埼玉県まで及び、プルーム(雲状の空気のかたまり)にのって愛知県や福井県まで運ばれていました。

 (株)環境総合研究所が行ったシュミレーションでは、秒速2mの風(頬に風が感じる程度、時速7.2km)、10時間経てば、72kmまで拡散されます。

 泊原発から札幌市まで約65km、この時、西北西の風が吹いていたら10時間足らずで札幌市まで届いてしまうことになり、また、フクシマ原発事故のプルームは場所によって1,000mの高さとなっていたことから、標高644mの狩勝峠を越えて十勝平野や根釧原野にも向かいます。先ほど伝えたように、フクシマ原発事故時はプルームが約800km離れた福井県でも観測されたことから考えると、北海道はほぼ全域が放射性物質の影響を受けることになります。

 当然、風向きがどうなるかは季節要素も含まれますが、東風なら日本海へ、南風なら積丹半島だけが影響となりますが、事故はどの季節に起こるか予想がつきません。そして、北海道は西風の日が多いという事もあります。

 北海道は食と観光が主産業ですから、そのダメージは計り知れないでしょう。

 泊原発事故時の放射性物質拡散シュミレーションは、再稼働するか、それとも1・2・3号炉含めて休炉⇒廃炉の判断をするか、道民の判断に大きく関連する事になります。

 しかし、北海道は、文科省のシュミレーションを認めながら、泊原発事故を想定したシュミレーションを作成することを拒んでいます。

 つまり、拡散シュミレーションを作り、これを道民に公表すれば、ほぼ全ての道民が再稼働に反対するということを恐れているとしか思えません。

 再稼働に関わる道民の声を意識している鈴木知事は、このシュミレーションという現実から目を背けたままで、再稼働の判断を行おうとしています。


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