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沖縄そして鹿児島(ブログ3109)

  • 2023年01月16日

 鹿児島県西之表市・馬毛島に「米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)」を行うための自衛隊基地整備を本格的に始めました。

 工期は4年程度見込まれ、滑走路などを先行して造成し、早ければ25年にもFCLPが始まる可能性が高まりました。

 西之表市の八坂市長も基地工事の賛否を明確にしていません。

 17年に当選した八坂市長は計画反対を掲げて当選しましたが、政府は19年に馬毛島を所有する地権者と土地を買収することで合意し、地元の反対の最中にもかかわらず、仮設プラント等の既成事実を積み上げ、昨年の2+2で瀬備置に決定して環境アセスを開始する一方、米軍再編交付金という金でほっぺたを叩き地元に揺さぶりをかけました。

 政府がこれまでも行ってきた汚いやり方です。

 八坂市長も折れて私有地を売却、塩田鹿児島県知事も県議会で「やむを得ない」と容認してしまいました。

 政府は、ここでも「関係自治体の理解を得る努力をする」と繰り返していましたが、ここでもいつものように整備ありきで手続きを進め県民の不信感を生みました。

 鹿児島県鹿屋市では海上自衛隊鹿屋基地に米軍が駐留し、奄美大島や徳之島などで自衛隊との大規模な訓練が行われるようになったことはテレビニュースなどで皆さんご存じの通りです。その結果、屋久島の南海域などにも中国船が度々侵入するなど緊張が高まっていますが、今度は無人の馬毛島も米軍の戦略的基地化となることによって、奄美大島や徳之島の住民が危機にさらされることが想定され、その避難計画と訓練も実施される事になります。

 沖縄県だけではない、鹿児島県の島々そして鹿屋基地なども現実の危機に見舞われる可能性が高まっています。


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