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救助より軍事訓練優先(ブログ3447)

  • 2024年01月06日

 昨日のブログでは能登半島地震における初動での自衛隊派遣について、過去の大型地震の教訓を活かしていないことに触れました。

 能登半島は3方が海に囲まれており、海岸線に沿って陸路が形成され、背後には山が連なっている地形が多くあります。

 「東スポweb」によると<立憲民主党の泉代表は、5日、国会内で開いた与・野党党首会談後の記者会見で「陸路優先主義では(被災地への)対応ができない。特に能登半島はそういう環境です。私は能登半島のある自治体の防災マニュアルを点検したことがあります。今、陸路がどう遮断されているのか点検に時間がかかっている。結局のところ陸路が優先されて民間ヘリも含めた空輸がぜんぜん行き届いていない状況です。」そして、政府が台湾からの支援(160人規模)を断った件については、「台湾の件ですが、(救助隊員の)人員が揃って日本に到着しても(政府は)ヘリで物資を運ぶという発想がなかなか無い状況があるんじゃないかなと思います。自己完結型の部隊、物資をヘリで輸送していくと・・・。民間ヘリは東日本大震災のとき活躍したが、今回の震災ではまだ動けていない。政府や県から(空輸での)要請が無いと聞いています。そこは改善したいと思います。」と語っています。>

 一方、今日の「しんぶん赤旗」には、<防衛省資料によると、能登半島地震での救援活動が続く中、陸上自衛隊の第1空挺団は7日に予定されている「降下訓練始め」の規模を縮小せず習志野演習場(千葉県船橋市など)で実施する事が分かりました。同訓練にはヘリや輸送機が参加、島しょ防衛を想定し、空挺団員によるパラシュート降下や陸自ヘリによる部隊展開などを行い、訓練には陸自第1ヘリコプター団、航空自衛隊のC2、C130H輸送機が参加します。米、英、加、独、仏、蘭、インドネシアの7各国も参加。船橋市によると、「5日午後5時段階では訓練規模や内容を変更するという連絡は無かった。」と言います。第1ヘリコプター団に所属する主要航空機であるCH47Jヘリは55人の輸送が可能、C2は最大約30トンが、C130Hは最大約20トンを積載できる主力輸送機です。>という記事が掲載されていました。

 訓練はほぼNATO加盟各国です。「救助、救援を最優先に行う。」と話した岸田氏は、この救助と軍事訓練の判断をどのように説明をするのでしょうか。すでに、オンライン署名サイト「CHANGE org」では訓練を中止し、救助を最優先すべきという署名が立ち上がったようです。

 人命が大事と言いつつ、空からの物資輸送に自衛隊機を向かわせず、軍事訓練を中止しない岸田内閣に、私たちは命を預ける事が出来るのでしょうか。


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