愚かな為政者(ブログ4015)
- 2025年08月25日
昨日は歴史修正主義者には惑わされるな、というブログを掲載しましたが、大国である米国のトランプが、米国の歴史から自虐主義を排除するという歴史修正を行おうとしています。
首都ワシントンにあるスミソニアン博物館の展示について、「いかにこの国がひどかったか。奴隷制が悪かったとばかりが議論されている」と批判し、「負の歴史に焦点を当て過ぎていると」不満を示して「こんなことは許されない」と、スミソニアン協会の展示を批判、見直しを進めるように関係者に指示をしたことが新聞に掲載されていました。
米国が歩んできた歴史の負の側面を紹介する展示や記述を削除して、「米国は特別な国」という美化した歴史に変えてしまおうとしています。
そしてトランプは、大学にDEI(多様性・公平性・包括性)を禁じ、従わない場合は助成金削除を行ったことと同じように様に圧力をかけ、博物館から「反米主義」を排除する大統領令に署名をしてしまいました。
過去から「歴史は時の権力者によって作られる」と言われていますが、自分をキングの座において、善政をおこなったと祭り上げ、悪政を消した歴史を作り上げ、不都合な資料は廃棄して無いことにしてしまいます。合わせて、国民が住んでいるこの国は最高の国であることをアピールすることに専念します。
いくら、負の歴史を打ち消しても、歴史の流れは変えることの出来ない大河のように大きな時間の流れなのです。
愚かなものほど自分を大きく見せようとする。まさしくそれがトランプなのだなあと感心します。