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得るものが無い避難訓練

  • 2017年02月05日

 泊原発の厳寒期避難訓練が行われました。

 残念ながら参加できませんでしたが、訓練の結果を新聞の報道で知る限り、住民の評判は総じて良いものではなかったようです。

 それもそのはず、訓練の設定が「津波や地震は発生せず、放射性物質の放出前にトラブルは収束している」ということでは、まったく緊迫感のない避難訓練でしかありません。 厳寒期の訓練は泊原発には絶対必要であると、これまで幾度となく議会で指摘してきましたが、積極的ではなかった知事がやっと重い腰を上げて国に要請し、やっと実現した訓練でした。

 この訓練の日程が決まった時、担当の危機対策局・原子力安全対策担当局長に「訓練当日は、爆弾低気圧が来て大荒れの暴風雪、各種警報が出されてワイトアウト状態になれば最高ですね」と話しました。

 これは、単に冷やかしや訓練の失敗を狙った発言ではなく、北海道の原発には、厳寒期の最悪の状態でも対応可能な避難計画が必要であり、そのためには今回の厳寒期の避難訓練が、既存の計画をより万全なものにする貴重な経験となると思ったからです。

 残念ながら今回の訓練日は好天で、道路も除雪が行き届いた中で行われた訓練でした。

 これでは、参加者から「形だけの訓練」と批判されても無理はありません。

 何か得るものがあったのか。

 私にはまったく無駄な訓練だったとしか思えません。

 危機対策局のみなさんお疲れさんでした。


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