背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

少数派の意見(ブログ3336)

  • 2023年09月17日

 国会では自民党が過半数を占め、衆議院の465議席中、与党が293議席(自民党261議席、公明党32議席)、参議院では242議席中、与党が139議席(自民党111議席、公明党28議席)となっています。

 つまり、両院とも与党が優に過半数を超えており、その結果として今の様々な国政課題が自民党中心で決められています。

 いくら、物価と給与の差が開き生活が苦しくなっても、マイナ保険証に多くの不備が生じようとも、経済政策のツケが国民にかぶせられようとも、トリチウムや、回収されない核種が含まれた処理途上水の海洋放出を全漁連との約束を破ってまで実施しても、国民はその思いを選挙に繋げようとはしていません。

 その結果、自民党は数の論理を振りかざして国会運営を強引に行っています。

 哲学者の内田樹氏は、<議論というのは、一方が他方を論破してけりを付けるというものではないし、ウィン・ウィンの正解に至るというものでもない。どちらかというと「当事者全員がみんな等しく不満足な解」に落とし込むものです。民主主義的な意思決定ってそういうものなんです。採決が終わった後に、多数を制した方が大笑いをして、負けた方がこめかみに青筋を立てるというような議論はしていけない。会議が終わった後に全員が同じくらいに不満足な顔をして議場を出てくるというのが「良い民主主義」だと思う。>、また、<「多数派であること」が「正しい」と同義なら、「少数派である」ことは「間違っている」ということになる。間違っているなら、そんな少数の意見に配慮することは全く無いのか。獲得議席の多寡と政策の正否というのはまったく別次元の違うものでこれを混同している。>と話しています。

 今の国会運営は、『多数=正しい』。嘘をついても、間違っていても、国民に説明をしなくても。それが民主主義だと大いなる勘違いをしています。

 その考え方が地方議会にも感染し、自民党が過半数を占める地方議会は、少数の意見に耳を貸そうとせず強引な議会運営を行う事に何のためらいも有りません。特に若い議員にその傾向が強く表れています。

 思想家で政治学者の白井聡氏は、<全員が大満足にならない「衆議」というのは現代的に言えば、自由主義的なものなのだ。>と話しています。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.