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少子化と子育て(ブログ3406)

  • 2023年11月26日

 「函館厚生院・中央病院:NICU(新生児集中治療室)・GCU(成長)回復治療室設立50周年記念市民講座」に出席しました。

 最初に、中央病院本橋院長の挨拶、その後、NICU担当の木田副院長から函館市における産科・周産期の変遷と中央病院の果たしてきた役割の解説がありました。

 そして、今日の講師であるTEAM・NACSチームリーダーである森崎博之氏から、「生きることは食べること」と題したお話がありました。

 1000人以上の参加申し込みがあったそうですが、会場は森崎氏目当て方で一杯に。 会場の都合で700人の限定だったそうです。

 ステージ上では、森崎氏の隣に大泉函館市長が座り、最初から森崎氏のペースで市長の弟である「洋氏」の話しから始まり、ステージ狭しと身振り手振りで講演。

 テレビのレギュラー番組である「あぐり王国北海道NEXT」で取り挙げている北海道農業と食の大事さについて約50分ほど話された後、寶金北大総長・木田副院長・大泉市長・森崎氏によるシンポジウムが行われ、とりわけ少子化と子育てに関して話されました。

 寶金氏は:教育費の無償化では少子化は止まらない。少子化は賃金格差。子育てが楽しいというプランニングが必要と主張。

 木田氏は:性教育を早い時期から行う。生きていくことはきれい事だけではない。今そこにいる子ども達を大事に育てることが未来に繋がると持論を話しました。

 大泉氏は:子育てを社会で支える。保育料や教育費の無償化で子育てを大事にする街にする事が重要。社会を支えるエッセンシャルワーカーが楽しく暮らしていける街づくりをして生きたいと抱負を披露。

 森崎氏は:出産に立ち会うかどうかは妻が決めることで私は3人の子ども全て立ち会った。次男が出産の時は長男も立ち会い、感動していた。余りにリアルであれば牛の出産を見せるのも良い(君もこうして生まれてきた)。

 社会が「子育ては大変だ」というネガティブキャンペーンになっているので、子育ては楽しいものだということを知らせる。そして、昔に学ぶ、隣近所が一つのコミュニティーのように暮らしていた。隣の家でご飯を食べたり、爺ちゃん・婆ちゃんが近所の子ども達にいろいろなことを教えてくれた。子どもは地域にとってどうなのかを考えるべき。などとそれぞれの考え方を話してくれました。

 人類は、これまで少子化を経験した事がありません。つい30年前位までは「地球上の人口が爆発的に増えて食糧難になる」と言うことを真剣に考えていました。

 しかし今は、先進国を中心に人口減少に頭を痛めています。

 何をすれば正解なのかは、誰も分かりません。先般ブログにも掲載したように所得と結婚に相関関係があるのも事実ですし、独身でいることに抵抗がなくなったマインドも影響があるかも知れません。

 正解がなくても、全てをやってみることで効果が出るならば、それも考え方かも知れません。


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