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対応に大きな差(ブログ4136)

  • 2025年12月27日

 鈴木知事が、北電に対し泊原発の安全対策の徹底など10項目について要請をしたことが報道されました。

 先の経産大臣への要請の後と言うことになりますが、新潟県の花角知事は、東電の柏崎刈羽原発再稼働に関わる一連の検討材料として、経産大臣には避難道路や避難場所などの整備を条件として要望しましたし、東電には、安全対策の徹底などを要望し、その後、東電は1,000億円の基金を県に対して寄付することことになりました。

 さて、北海道の鈴木知事は経産大臣にも、北電にも、判断の材料となる内容について文書での要請を行なっておりませんでした。

 その事を議会で指摘されましたが、その時の答弁は「口頭で要請した」というものです。

 つまり、後々に必要になってくるかもしれない「文書」での確認をしていませんでした。

 これだけでも、泊原発の再稼働について軽く考えていたとしか思えません。

 議会での指摘後に、「やはり文書で確認した方が」との思いに至ったのか、今般、改めて文書での要請を行いました。

 しかし、お互いに署名をした文書を交換したという内容の報道がありません。

 ただ、文書を渡しただけでは、相手に「受け取っただけ」という開き直りを与えるだけだと思います。

 12月18日には赤沢経産大臣へ、泊原発再稼働に同意したという報告を行いましたが、その際に要望書を手渡したようですが、その後、どうなっているのでしょうか。当然議会にも報告しなければいけない事項だと思いますし、その際にはお互いに署名した文書を資料として提出するべきです。

 さてもう一つ、鈴木知事は同意を赤沢経産相に報告しましたが、新潟県の花角知事には、高市首相に直接面談の上、同意を報告しました。

 「ン?」鈴木知事は経産大臣、花角知事は首相、何だこれは。

 北海道知事は軽く扱われてしまったということでは無いでしょうか。何と言う区別。これが、中央政府の鈴木知事への評価であり、北海道の泊原発への評価であると言う事なのでしょう。

 首相のスケジュールの問題では無いはずです。なぜなら鈴木知事は同意の報告を焦る必要は無く、首相のスケジュールに併せて行う事も出来たはずです。

 多忙な首相への面談は10分もあれば十分で、8年かけて県民の意向などに時間をかけた知事と、たったの4ヶ月で判断した知事、この努力の差が端的に表れたのかもしれません。ただ、花角知事は、時間をかけたというアリバイを作りましたが、県民の6割が問題有りとした原発の再稼働の判断を、与党が大多数を占める県議会に委ね、県民の意向を無視しました。 結果として「やっている感」を見せただけです。

 鈴木知事も、道主催の説明会を全道6ヶ所で開催しましたが、参加した道民はたったの500人、その参加者の多くは、泊3号機の再稼働に疑問を投げかけました。

 どちらの知事も、県民・道民不在の判断ということです。花角知事は、鈴木知事よりパフォーマンスが上手だったということでしょう。悲しいかな、住民の方を向いているのは、沖縄の玉城デニー知事だけなのでしょうか。


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