容認と同意(ブログ4109)
- 2025年11月30日
本会議での鈴木知事の表情は、苦汁の選択という緊迫感は全く無く、淡々と原稿を読み上げるだけでした。
その原稿には「総合的に判断する」という文言は無く、「最終的な判断をする」ということが書かれています。
本会議前日の自民党会派のエネルギー対策に関する会議に、三橋副知事が出席し、「泊原発再稼働を容認する方向」と説明をしました。
政府が求めているのは、「原発再稼働への同意」です。では「容認」と同意」はどのように違うのか。ここに官僚の頭の良さが表れます。
「容認」とは、個人が受け入れると思う感情で、「同意」は、団体が賛成する意を示すこと と解釈されます。
つまり、知事や副知事が「容認」という言葉を使ったのは、まだ北海道としての最終的な判断では無く、開催されている道議会の議論を踏まえ、最終的に北海道として「同意」するということです。
与党会派には、言質を取られないようにしつつ、野党には、今後の議論は諦めた方が良い。という使い分けをしていることになります。 なんと狡猾な議会対応ではないでしょうか。
しかし、私たちは諦めません。
政府の原子力防災会議も、知事自身も「原発についての安全の追求に終わりは無い」と幾度も口に出しています。
従って、私たちも、原発についての安全の追求に終わりは無いと言う立場で、今後も未解決な原発事故への安全対策について追求の手を休めることは無いでしょう。
知事が再稼働を同意しても、実質的な再稼働は2027年と言う事ですから。





