地球温暖化(ブログ4095)
- 2025年11月13日
ブラジルで「第30回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP30)」が開幕しました。
開会国ブラジルのルラ大統領は、「私たちは正しい方向に向かっているが、スピードが遅すぎる」と対策の加速化と必要性を強調し、「気候変動は未来の脅威では無く現代の悲劇だ」と指摘、トランプ氏の名前は出さないまでも、科学に基づいた対策の重要性を指摘し「否定論者に決定的な敗北を与える時は来ている」と話しました。
トランプ氏は「気候変動は起きていない」、「対策は史上最大の詐欺」と毒づいて、もっと石油を使えと自国のシェルオイルを「掘って、掘って、掘りまくれ」と号令を発しています。
既に米国では気温が上昇し、カリフォルニアなどでも大規模な山火事が起きたり、また、ハリケーンが多発し、豪雨による水害にも見舞われていますが、トランプ氏は見たくない物には目をつぶり、自分の都合の良い事だけしか信用しておりません。
地球温暖化は世界各国で異常気象を招き、豪雨や台風などが経験したことの無い程起きていることで多くの犠牲者が出ています。また、日本でも線状降水帯による水害や、灼熱と言うほどの気温上昇による熱中症、学校教育の現場も生徒達が学習できる環境では無くなっています。無論、高齢者も熱中症の犠牲になっています。
気候変動の主な原因が、大量の排出ガス(CO2)などの人間活動の結果であることは科学的に疑う余地はありません。
そのような中「国際エネルギー機構(IEA)」は2025年版の「世界エネルギー展望」で、各国が導入済みの政策を基に試算した結果、石油需要は2050年まで増加し続けると予測しました。そしてその結果、2100年には19世紀比で2.9度上昇すると予想しました。
COP協約国が努力しても、米国は我関せず、そしてインドは今後石油需要が現在の2倍に増加、人工の多い大国が、自己都合だけで化石燃料を使い続けた結果、北極海の氷は無くなってしまうでしょうし、南極の氷もドンドン少なくなっています。そして、南太平洋のバヌアツなどの島嶼国は水没の危機に見舞われています。
毎年、温暖化の被害を受けながら、日本も火力発電に依拠し、ガソリン車は依然と主流となっています。
締約国である日本は、政府がウラン燃料も化石燃料も使わない再生可能エネルギー政策に多くの力を注ぎ込まなければならないのは、自明では無いでしょうか。





