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国葬への説明

  • 2022年09月02日

 何も決められず、問題を先送りにして検討ばかりを繰り返す岸田氏を、別名「検討使」と呼ぶ方も出てきました。

 その検討使が、慎重に検討すること無く即決で判断した「国葬」について、日に日に反対の声が大きくなってきました。

 岸田氏は、閉会中審査に自らが出席して丁寧に説明をするようですが、そうであれば、野党が求めている臨時国会を堂々と受け、時間がかかろうが多くの国民が疑問に思っていることを、野党の質問を通じて明らかにすべきです。

 それでも、国民の多くが納得しないのであれば国葬を取りやめるべきです。

 とは言いましたが、岸田氏が国葬を取りやめることは決して無いでしょう。

 総理大臣が実施を判断し、それに従ってほぼ全世界の国と地方に案内を送付、既に各国から誰を派遣したいという意向まで示され、会場を借り上げ、各都道府県警察に警備の応援を含めた準備を開始し、要人滞在用のホテルを押さえ、空港や主要道路の規制の周知に動き始めているだけでは無く、参列する数少ない元首との首脳会談を相手国と打ち合わせるなど、27日に向けた動きは最早止めようもありません。

 したがって、国葬の取りやめは無いでしょう。

 そして、法的根拠も無く、国民の半数以上の反対があろうとも国葬を実施しなければ、岸田氏は自民党内でその立場を失うでしょう。

 これは、岸田氏が自らの政治生命をかけた国事なのです。

 野党が求めても臨時国会開催を無視し続けている自民党、加えて閉会中審査への首相出席を拒否してきた自民党国対に、自ら出席して説明を行うと伝えたのは、それだけ切羽詰まっている証しだと思います。

 その決心は可としますが、当然、国葬の法的根拠、警備や要人の滞在費を含めた経費の想定額、先に行われた安倍家の私的家族葬への自衛隊儀仗隊を派遣した根拠など多方面から問われることになる場で、納得できる丁寧な説明が為されるでしょうか。

 すでに岸田氏はクリフエッジ(崖っぷち)に自らを追い込んでしまいました。

 「黄金の3年間」のはずだった権力の座は、党内右派、とりわけ安倍派に気を遣いすぎた結果、短命になるかもしれません。これも「身から出た錆び」ということになるのでしょう。


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