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合意文書は(ブログ3984)

  • 2025年07月25日

 米国との関税交渉で、赤沢担当相は「これで私の仕事は終わった」と話していました。

 石破氏は、「守るべきものは守った上で、日米両国の国益に一致する形での合意を目指してきた。重要な合意ができた」と、今回の合意についてのコメントを発しました。

 「なめられてたまるか」と意気込んでいた石破氏の内心は、25%をダウンさせることが出来れば上々だと踏んでいたようだと思ってしまいます。

 何処が日本の国益に一致したのでしょうか?そして、何を守って、そのために何を犠牲にしたのでしょうか 。国民にはさっぱり分かりません。

 既存の関税が15%以上となっていた牛肉などは15%となるものの、15%以下であった水産物などは逆に15%に引き上げられる事になり、品目別に様々な税率が適用となる全体構図が明らかになっていない以上、守るべきものと守られなかったものについて、政府は合意した判断を国民と各産業界に説明をしなければならないと思います。

 また、今回の合意について、ベッセント財務長官が「今回の合意を4半期ごとに検証する。合意が守られていない場合は即座に25%に戻す」と発言しています。

 つまり、この合意の「勝者」は米国で、「敗者」は日本である事を思い知らせるためのの言葉だと思います。トランプ関税では例外なく相手国が敗者で米国に貢ぎ、勝者は常に米国であってその富は米国に集中する。ということなのです。

 同盟国であっても容赦なく吸い上げる。江戸時代の城主と農民の関係が再現されたような気がします。トランプが「生かす、殺さず」勝手に年貢を決め、守らなければ厳罰に処す。それでも「ははー。」とばかり自らを納得させなければ生きていけないということを、改めて現実として受け止めなければならないのでしょうか。

 それにしても、合意した内容を文書として確認していないというのは、いったいどういうことなのでしょう。国家間の公式な交渉結果の合意に文書がなければ、解釈の違いによっていくらでも米国の思惑が働くことぐらい、常識中の常識ではないかと思います。

 これを見ても、米国主導の合意である事が明らかです。

 合意文書が交わされていない以上、これは正式な合意なのか疑問です。


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