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口を拭う(ブログ3986)

  • 2025年07月27日

 規制委員会による泊原発の正式合格が迫る中、小野有吾・北大名誉教授が6月、泊原発から約10km離れた共和町幌似地区の崖から採取した土壌を京都市の専門業者に分析を依頼、その結果、、調査サンプルに含まれていた重鉱物のうち、約2割が火山噴出物であることを特徴づける輝石と角閃石だったことが判明しました。

 また、それぞれの屈折率が、同火山群の火砕流堆積物と数値がほぼ重なり、小野氏は「発見さした火砕流堆積物はニセコ起源の可能性が強く推察される」と話しており、「北電の想定より火砕流が広範囲に届いていた。泊原発に到達した可能性も否定できない」として、規制委に再調査を求める要望書を提出すると共に学術論文を執筆も行うようです。

 これより数日前に最終処分場の関わるNUMOの文献調査について、北海道教育大学の岡村聡名誉教授が、文献調査で行われた後志管内寿都町にある火山噴出物「磯谷溶岩」が最終処分場の不適地の足る第4紀火山に当たるとした論文が、日本地質学会にじゅろされ、新知見とされましたが、NUMOは論文の内容を否定しました。

 NUMOによる最終処分場文献調査と、規制委による泊原発の審査において、新知見が出され、また出されようとしていますが、新知見を基にして調査するとしていたNUMOも、同じく新知見を重要視する規制委も、まったく科学的に否定できない新知見に対し、なぜ、取り扱わないかを説明することなく無視しようとしています。

 また、NUMOも規制委も管轄する経産省、つまり政府がこのことについて何もコメントしていません。

 こうして、自ら国民に宣言していることに対して口を拭う態度を行っていると、今後、NUMOや規制委のことを誰も信じないというになってしまいます。

 これは、原発について懐疑的・消極的な道民にとっては、より危険性についての優位性を与えて貰ったようなものとなるでしょう。


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