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原発事故のシミュレーション

  • 2011年11月24日

北海道原子力防災計画の見直しへの課題抽出に関わる専門家委員会の検討結果が、今日の総務常任委員会で報告されました。
抽出された課題は全部で45項目ですが、これらの内容は3・11(東北大震災)以降の本会議や各種委員会で指摘されていたものとほとんど同様で、専門家委員会での検討結果も「国において検討すること」「国において確保すること」など、これまでの道の考えの域をでないものが多く、非常に残念です。
今日の委員会での質問に対し、道は国が方向性を出した半径5km以内のPAZや半径30kmに拡大したUPZについて一定の評価をしていると見解を述べましたが、道独自の範囲の考え方については口を濁し、一方、放射能飛散のシミュレーションをSPEEDIによる蓄積データーを基にして季節ごと策定することの質問については、国が各原発ごとに防災対策を検討しているので…と消極的な答弁です。
北海道原子力防災計画の見直しにおける全ての基準は、福島第1原発の事故であり、5kmや30kmの同心円ではありません。
北海道は冬になれば北西の風が強く吹き、放射能の飛散は渡島や胆振、その他の地域にも大きな影響を来すものと思います。
季節ごとのシミュレーションは今後の原子力防災計画策定の基礎となるものと思います。
道は、シミュレーションを策定し、発表することによって道民にいたづらに不安を与えることになると危惧しているようですが、今回の福島原発事故の大きな反省点は情報を国民に知らせないことだったのではないでしょうか。
道民が、シミュレーションによって自らの居住地区における放射能の影響がどの程度なのかを平時に知ることは大事なことと思います。
速やかに泊原発事故(最低でも福島原発同規模の事故)を想定したシミュレーションを策定すべきです。


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