公明党連立離脱(ブログ4061)
- 2025年10月10日
長年連立を組んでいた自民党と公明党が決裂し、公明党が連立を離脱したことが今ニュースで流れました。
詳しい内容は、今後、自民党高市総裁や公明党の斉藤代表が記者会見することになるだろうと思いますので、注視したいと思いますが、公明党斉藤代表がこれまで話していた「連立や今後の政策について、自民党がまず最初に協議するのは公明党だ」と話していましたが、既に水面下では維新の党や国民民主党との間で高市氏を含めた中枢の方々が蠢いていましたから、それも、公明党を大事にしていないという印象を持ったのかも知れません。
一方で、これまで公明党の斉藤代表が高市総裁に求めていたのは、①政治と金の問題、とりわけ企業・団体献金のあり方 ②高市氏の靖国神社参拝に関わる外交問題への影響 ③外国人政策・共生を基本に ④副首都構想への疑問 等でしたが、まず最大の懸案事項である政治と金の問題についての溝が埋まらず、離脱への判断となってしまったようです。
公明党内では、昨年の衆議院選挙、そして夏の参議院選挙の敗因は自民党の政治とお金の問題について、公明党が訴えている企業・団体献金の是正に自民党が応えなかったことにあるとの思いが強く、政治と金に関わる公明党の案を100%飲めなければ連立離脱も辞せずという声が大きくなっていました。
一方自民党も、企業・団体献金への縛りは自民党の存在さえ危うくする提案であり、飲めるわけがない。連立離脱は避けられないかも知れないという空気が漂っていたようです。
先日、函館で、ある公明党の市議会議員と立ち話でこの問題についてお話をしましたが、かなりシビアに受け止められている事を感じました。
連立離脱になれば、国交大臣という大きな椅子を失うことになり、選挙にも影響するのではないかと懸念を投げかけましたが、そのことはあまり気にしていない様子でした。
今後、各小選挙区では、公明党の支持が得られない自民党候補者が続出するだろうと思いますが、自民党は、選挙での公明党の支援より、企業・団体献金の方が大事だと判断したようです。昨日もブログに書かせていただきましたが、自民党の体質は金に染まりすぎて出直しは出来ないという事が分かりました。これからの自民党は、ただただ瓦解へと突き進む事になるだろうと思います。