偏狭な老人(ブログ4061)
- 2025年10月11日
私の高校の恩師であり、著名な音楽の指導者だった先生のご息女が、米国の音楽大学を卒業し、現地で結婚もされオーボエの奏者として活躍しています。
久しぶりに来日し、ふるさとである函館を含め数都市で帰国コンサートを計画され、私にもご招待状が送られて来ました。
10月13日に、函館市民会館で開催予定の「秋のオーボエライブコンサート:ヴォカリーゼ~秋風にオーボエとピアノの音色を乗せて」と題したコンサートを私も楽しみにしていましたが、昨日、先生から、「コンサートを中止にせざるを得なくなった」との連絡が入りました。
その内容を聞くと、「アメリカで生活し、音楽の指導と各種コンサートを続けている娘が来日し、コンサート活動を行ったあとに再びアメリカへ入国するためのビザ申請の返事が全く無い。外国人がアメリカで生活するということが、トランプ大統領の政策により<移民>と見なされ、国外退去を命じられる可能性を排除出来なくなっている。従って、しばらくはアメリカ以外での活動を見合わせなければならず、来日して私たち家族にも会うことが出来なくなった」と嘆いていました。
トランプの強引とも言える移民排斥政策が、こんなにも身近に起こるとはこれまで思ってもいませんでしたが、こんなことをして何の意味があるのか、つくづくトランプのバカさ加減にハラが立ってきました。
トランプの存在とは民主主義の崩壊であり、グローバルな思想の欠片もない偏狭なナショナリズムにとらわれた頑固な老人で、トランプがアメリカの政権を握る続ける限り、この国は世界から孤立して行くだろうと思います。