レアアースが欲しい(ブログ4155)
- 2026年01月15日
トランプは、デンマークの自治領であるグリーンランドを手中に収めたく、その理由として、「中国とロシアの船舶がグリーンランド周辺海域にうじゃうじゃいる」と主張していますが、果たしてそのような現実があるのでしょうか。
北欧の外交高官は「ここ数年間、グリーンランド近海でロシアや中国の船舶、又は潜水艦が活動したという証拠はない」とし、また他の外交官は「情報を直接確認したが、船舶も潜水艦も無く、そこに中ロがいるという主張は事実では無い」と述べていますし、「ロシアと中国が北極圏で活動をしてはいるが、それはロシア側の海域に限られている」と別の外交官も口にしています。
ノルウェーの外相も「グリーンランド周辺でロシアや中国が活発に活動しているという主張は正しくない。我々の近くで一部の動きはあるものの、グリーンランドの周辺では極めて稀だ」と話しています。さらに、国際的な船舶追跡会社である「マリントラフィック社」や金融情報会社「LSEG社」の船舶移動データーでもグリーンランド近海で中国やロシアの船舶の活動は確認されていないと伝えています。
つまり、トランプが言っている理由はその根拠が無い事になります。逆に言えば、そのような事実があるのであれば、米国がその事実を立証すべきです。
いつもいい加減なフェイクをまき散らし、さも、グリーンランドが米国の安全保障上、欠くことの出来ない地勢に位置していると危機を煽っていますが、その実は、ベネズエラの石油を手に入れたことと同様に、グリーンランドのレアアース(稀土類)を手中にするという事が目的のようです。トランプの思考は「金」が全てという事になり、そのために武力を使用する事も選択肢に入り、デンマークとグリーンランドを恫喝しています。
少なくても、米国はグリーンランドに米軍基地を駐留していますから、北極海の情報は十分に掴んでいなければ、何の役にも立っていないと言うことになります。
従って、トランプの言い分は何の脈絡も無い内容で、ジャイアンのようにただの我が儘と言う事では無いでしょうか。これでは米国政府以外、誰もその言葉を真に受けないでしょう。





