ペロブスカイプ(ブログ3997)
- 2025年08月07日
太陽電池に当たらしい可能性を導き出したのが、軽量で折曲げが可能な「ペロブスカイプ」太陽電池です。
この開発が始まって数年経過しますが、未だに実用化には至っておりませんでした。
しかし、今回、北電とエネコートテクノロジーズとの協働で、江別市の北大の総合研究所敷地内で氷点下25度の環境でも発電可能か実証実験を行う事になったようです。
太陽光発電は、広大な土地の乱開発や、パネルの劣化による廃棄が問題となっていましたが、「ペロブスカイプ」は住宅やビルの屋根や壁にも取り付け可能で、軽量で折曲げが可能なことから、曲面など様々な形に順応する事が出来るものです。
北電が実証実験に絡んでいると言うことで想定されるのは、都市部の壁や屋上などのこのペロブスカイプを張り巡らせ、そこから発電された電力を北電が集めて、売電をするというイメージです。無論固定価格買取制度で、設置者にも応分の利益がある事になりますが、本来であれば自社ビルで発電した電力は自社ビルで消費するというのが理想で、まさしく地産地消と言うことになります。
同じく個人住宅でも、自宅で発電した電気を自宅で消費するという方向に持って行くのが当然の様な気がします。余剰電力は蓄電池に貯めて、夜間等に利用する。
高額な配電網も必要なく、エネルギーに対する意識も高まり、災害時でも地産地消が可能になるという方向に持って行くべきです。
東京では、都内の新築の建物には太陽光などの自家発電を義務化するという条例が出来たようですが、これらエネルギーの問題は政府が大きく関与して、支援を行うべきものではないでしょうか。原発再稼働に1兆円以上の安全対策費をかけたり、新しい原発に2兆円以上の建設費をかけ、それらを電力消費者に負担させるというような、到底理解できない施策より、国民が納得できる、地球温暖化にも寄与する、危険な原子力を廃炉に出来る、化石燃料への依存を低減させることが出来る。それが、ペロブスカイプだと思います。
今度の実証実験で氷点下25度がクリアーでき、早急に実用化されることを祈ります。