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スケソウと泥

  • 2021年10月26日

 道東の太平洋沿岸を中心に赤潮が発生し、漁業被害が大きくなっています。

 とりわけ、高級食材のウニの被害が多く、漁業被害76億円のうち68億4,400万円をウニが占めており、残念ながら今後4年程度は回復しない見通しとのこと。

 道外の観光客は、北海道に来てどんぶりにウニが乗っかった「ウニ丼」を食べることを楽しみにしている方も多いだろうと思いますが、今後、ウニが高値となってくることが予想され、まさしく高嶺の花、手の届かない食材と言うことになるかも知れません。

 招からざる赤潮は、ロシア海域のプランクトンの大量発生が道東沿岸に流れ着いたもので、そのプランクトンの有害種が主な原因とされています。

 さて、この赤潮は今のところ襟裳岬を超えていないようですので、道南の沿岸は心配ないようですが、何と10月に入ってから、恵山から南茅部・鹿部くらいまでのスケソウダラ刺し網漁の350mより浅い海域において、大量の泥状のものが網の中に入り、網揚げ時には重みで網が避けることもあるとのこと。

 函館水産試験所に問い合わせると、サンプルで調査をしているが、プランクトンの死骸が大量に発生したようで、今後、噴火湾沿岸3カ所で海水を取って調査をしたいとのことでした。

 ここ数日はこの泥も治まってきたようですので安心ですが、これからスケソウダラ刺し網漁が最盛期を迎えることから、同じような事が起こらないように祈るだけです。


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