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シンギュラリティの到来(ブログ4134)

  • 2025年12月25日

 政府が、国産人工知能(AI)の開発に2026年度から5年間で1兆円規模の支援に乗り出すという報道がありました。

 最先端の基盤モデルの開発を官民で目指し、AIで先行している米中に対抗するためにソフトバンクなど十数社が来年に新会社を設立し、専門技術者など約100人が所属して開発に必要な整備費用などの支援を受けることになります。

 AIは既に自動運転や、医療ロボット、その他にも私たちの生活に大きく関与しており、今では、インテリジェンス(知能・理知・知性・理解力・情報・知的に加工された情報など)には欠かせないものとなっています。

 そして、自律的なAIが自己フィードバックを指数関数的に繰り返し、人間の知能を超える瞬間が訪れることを『シンギュラリティ』と呼びます。

 映画などで、AIが人間を超えて人間を支配し始めるという映像がSF的に描かれていることがありますが、人間を支配することは別にしても、シンギュラリティは近未来には現実のものとなります。

 シンギュラリティがいつ訪れるかは有識者の間でも意見が分かれているようで、AI研究の世界的権威であるレイ・カーツワイル氏は、計算能力の向上速度やAI研究の進展速度を根拠として2045年をその時期と予測しています。

 他の有識者の中には既に到達していると主張する方や、2030年代に起こると予想する方もおりますが、技術の進歩が加速度的に進化している現状を考えるとシンギュラリティの到来は避けられないものとなっています。

 その時が到来すると、技術の飛躍的進化、生産性の向上、生活様式の変化、経済と労働の再編、格差の拡大、新たなビジネスモデルの出現、雇用の喪失と再教育の必要性、社会保障制度の見直し、AIの権利と責任、プライバシーとセキュリティー、国際的なルール作り、倫理的な枠組みの構築等が求めらると言われています。

 そして、技術の進化が止まらない限り、先ほども述べたように人類にとってこれは避けられない近未来なのです。

 日本も米中に遅れを取らないように、AIの発展を政府が支援を行って推進します。

 私たちがその時にどのような世界を歩むのかは、一人ひとりの選択と行動にかかっています。そうです。SF映画の世界に私たちが暮らすことになる事を今から頭に描いて、準備をしなければなりません。少なくとも20年後には訪れる社会なのですから。


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