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コロナとゴミ収集現場

  • 2020年05月16日

 昨日、道新夕刊の「今日の話題」のコーナーで“現場の人たち”というコラムが掲載されていました。

 内容は、ゴミ収集の清掃作業員がコロナウィルスの危険に身をさらしながら、それが仕事であると覚悟を決めたように黙々と仕事をしている姿を見て、清掃や運輸、医療、治安など、私たちの暮らしは、感染リスクといつも隣り合わせの人たちに支えられている。という事が掲載され、感謝し、無事を願い続けている。と結んでいました。

 私も、議員として仕事をする以前は函館市環境部に所属するゴミ収集作業員でした。

 私が清掃の仕事をしている頃は、今のようにゴミの分別が徹底されておらず、病院から排出されるゴミには、患者の方に使用した血液や体液の付着したガーゼ、脱脂綿、包帯の他、汚物を処理したタオル、痰や唾液が含まれたティッシュ、注射針などが無造作にビニールのゴミ袋に詰められ排出されていました。

 そのゴミ袋に食べ残し等が入っているとカラスや猫・犬などに食い破られ、路上に散らかったゴミを私たちは手でかき集めて収集車へと投げ込んでいましたし、また、当時のゴミ袋は黒いビニールで出来ていましたから、外側から中身が判らず、袋を掴んだ瞬間に注射針を手に刺したり、袋を収集車まで運ぶときに太ももに刺したりということもあって、病院のゴミを収集する時には結構気を遣いました。

 今は、病院から排出されるゴミは、「医療系廃棄物」として完全に梱包されるようになり、注射針や使い捨てとなった注射器などは「感染性廃棄物」として専用の缶に区別され、専門業者が回収し、感染性廃棄物処理場にて処分されています。

 とは言っても、家庭ゴミの中に糖尿病治療に使用するインシュリンの注射器が入っていることもあり、気をつけなければなりません。

 この度のコロナウィルスに関わっても、家庭から排出されるゴミの中には自宅自宅療養されている方もいますし、陽性でも自覚症状の現れない方が15倍から20倍も存在すると言われています。

 清掃現場でも医療現場同様にマスクも十分ではなく、ゴム手袋も洗って何度も使用しています。

 夕刊のコラムに書かれていたように、コロナウィルスが蔓延している中でも、裏方で皆さんの生活を支えている方々に感謝の声をかけていただければと思います。


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