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カジノも着工(ブログ3900)

  • 2025年04月25日

 大阪万博の入場者数が低迷していることから、テレビ各局では、万博の特集を組み始め、万博への誘導に力を入れ始めました。

 それらの番組では、各国のパビリオンの紹介を行っていますが、実際パビリオン内部を体験も含めてゆっくりと見学する事が出来るのか疑問です。

 TVレポーター達は、早朝など万博開場前の時間に撮影を行っているからこそ、体験も含めたパビリオン紹介が出来るのでは無いでしょうか。

 人気の有るパビリオンは予約していても長蛇の列、ましてや予約以外の場合は数時間も待たなければならない例も見受けられるとか。

 このようなパビリオンでは、館内に入れば立ち止まることも出来ず、コンパニオンも展示物の説明より人流をスムーズにすることの方が主な仕事になっているような気がします。各館が近未来の世界を体験して欲しいと願っても、なかなかままならないようです。

 そんな中でも、万博会場の北隣では、24日にカジノを含む「統合型リゾート(IR)」の起工式が行われました。米カジノ大手MGMの日本子会社「日本MGMリゾーツ」とオリックスなど国内20社でつくる「大阪IR株式会社」が建設・運営主体となり、起工式には誘致に並々ならぬ意欲を見せていた維新の会共同代表、そして大阪府知事で有る吉村洋文氏も出席しました。

 工事が始まるIRは、夢洲北側の49.2万㎡にカジノ施設や三つのホテル、国際会議場などを建設する計画で、開業予定を30年秋を目標にしています。

 当初計画によれば、年間来場者を約2千万人と目論み、売り上げを約5,500億円とし、その売り上げの約8割をカジノ収入に依存します。

 世界的には、カジノ業界は下火に向かっており、さらにコロナ禍の影響が大きかったのか、ラズベガスや、シンガポールのセントーサ、韓国のカジノも入場者数は下降気味となっています。更に国内では、カジノによるギャンブル依存症が問題となるなど、カジノの経済効果に対する空気はかなり薄まっているのでは無いでしょうか。

 計画当初から、万博への交通アクセスと言いつつその実態はカジノへのアクセスのために舞洲・夢洲間に新架橋の建設、咲洲・夢洲間のJRトンネルの建設や周辺インフラ整備に、公費約8,520億円多額の建設費を投入、カジノ用地の土地改良費(廃棄物処分場跡地)に約800億円の府費も支出しています。

 国政での維新の協力を期待して、政権も巨費を投じてカジノ工事が始まります。

 万博が赤字を生み出すことも有り、維新の歓心を買うために私たちの税金が投入されることを、皆さんはどう思われるでしょうか。


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