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オリンピックは大丈夫?

  • 2016年02月02日

 ブラジルで「ジカ熱」が流行し、感染した妊婦から産まれた子ども達の中に「小頭症」の症状を持った子どもが伝多く、感染が懸念されていますし、すでに感染が世界30数カ国にも及んでいるとのことで、政府も「関係国への渡航には十分に注意するように」とコメントを発表しました。

 一方、国内治安についても不安要素があります。

 先のTVニュースでは、ブラジル国内の刑務所から多くの囚人が脱走する映像が何度も映し出され、刑務所の刑務官不足が指摘されていました。

 刑務官不足で刑務所内が無法化し、ナイフなどの武器も監視の目を潜っていくらでも手に入る光景を見ると、刑務官も命がけですし、なり手がいないこともうなずけます。

 さらに、BRICS(ブリックス:ブラジル、ロシア、インド、チャイナ、サウス・アフリカの新興経済発展諸国の頭文字)圏内に所属し、勢いのあった経済も陰りを帯び、貧富の差が拡大しています。

 また、世界の世情から、いつ「テロ」に巻き込まれるかも分かりません。

 併せて、各競技会場の建設が遅れており、8月までにというよりも、事前に開催されるプレ大会も開催が懸念されている等、大きな問題だけでもこれだけの不安材料が横たわっている開催地リオデジャネイロです。

 これらのリスクを覚悟の上で、世界各国からリオで開催されるオリンピックを観戦しようと訪れるお客さんがどの程度いらっしゃるのか、心配になってきます。

 当該国のブラジルでさえ、経済の低迷で国内向けの450万枚の入場券が半分程度、パラリンピックは300万枚の内、30万枚しかさばけていないとのことです。

 一方、各国の代表選手もそれぞれ代表選考の予選をくぐり抜けて出場権を勝ち取ってきたものの、リオの状況に不安を抱えながら出国することになります。

 その気持ちも理解しますし、一方、がらがらの客席では、選手のモチベーションも上がらない様な気がします。

 開催までに、様々な不安材料が少しでも解消されるように祈るしか無いようです。


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