背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

イカ 不漁→好漁(ブログ4077)

  • 2025年10月26日

 昨年も今年も、イカは不良で水揚げ量が少なく高級魚となってしまい、私たちの口からは遠い存在となっていました。

 スルメイカは6月から解禁ですが、今年は解禁からしばらくは型も小さく値段も高く、相変わらず、高嶺の花でした。

 今年も暑い日が続き海水温も高く、イカには適していない海の環境でしたが、8月頃から少しずつ漁が増え続け、今ではスーパーでも1パイ500円前後で販売されています。

 やっとイカの街函館らしくなったなあと思っていたら、何と、漁獲可能量(TAC)の上限を超えてしまったことから水産庁が休業命令を出す方針を固め、それも来年3月まで続けるということです。

 TACは国連海洋法条約によって持続可能な資源管理を行う事を目的とし、水産庁の調査船が漁場に至る経路での試験採捕によって、魚種別に採捕可能な量を決定し、都道府県に割り当てます。

 今回はこのTACの上限である小型船の採捕量を2,800トンとしましたが、その後、採捕量を緩和して4,900トンに増やしました。しかし、この漁もすでに超えてしまったことから休業という処置となりました。

 漁家にとっては大変な事で、いま目の前に泳いでいるイカをみすみす逃してしまうのは、やりきれない思いであり、TACの漁獲可能量のあり方にも疑問を呈しています。

 私たちも、このTACについては、浜の感覚に合っていないことを何度も道の水産・林務部に伝えましたが、水産庁からの指導も厳しくなかなか解決に至りません。

 今年のスルメイカ漁は、これで、終了と言うことになってしまうかも知れませんが、12月からはヤリイカ漁も始まりますし、今年の実績から推し量って来年のスルメイカの漁獲可能量は増量するものと期待したいと思います。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.