アイヌ新法改正なし(ブログ4123)
- 2025年12月14日
札幌市内で開催された政府の「アイヌ政策推進会議」において、「アイヌ施策推進法(アイヌ新法)」の改正を政府が見送るという考え方のまま会議が終了しました。
今回の会議ではアイヌ民族に対する差別行為に対し罰則を設ける事が議題となりましたが、黄川田アイヌ担当相は、アイヌ差別に対して「様々な形態があり、罰則の構成要因とするほど厳密に定義することは困難」との見解を示しました。
この方に、アイヌ民族が置かれてきた、そして今も厳然としてある差別に対する認識がどの程度有るのか疑ってしまいます。
この大臣は、沖縄・北方担当相も兼ねていますが、先の北海道根室での北方領土視察では「一番近い外国だ」と感想を語りました。
北方担当相である事をこの大臣は自覚しているのでしょうか。あなたが見ているのは外国では無く日本固有の領土です。そして官民挙げて返還を求める運動を行っていることさえ、頭にないのであれば、無知としか言いようがありません。即刻大臣を辞任すべきです。
そして、北海道で行われた会議に際しても、民族問題の解決が自らの使命であるにも関わらず問題を先送り、いや見ないふりをするという態度。
これが、この方の限界なのでしょう。
さて、この会議には、鈴木知事も出席していましたが、会議が公開で無かったことから、鈴木知事がどんな発言をしたかはあきらかでありません。しかし、よもや、大臣の言葉に何も反応しなかったのであれば、鈴木知事の資質も問われます。
差別を禁止するための法律に「ヘイトスピーチ解消法」が有りますが、この法律も罰則規定がありません。「名誉毀損罪」や「侮辱罪」が有ると大臣は発言しましたが、この法律があってもなお人種や民族などを貶めるヘイトスピーチは収まりません。
であれば、北大の先住民研究センターの北原モコットゥナシ教授の言うとおり、鈴木知事が北海道の知事として罰則付きの条例を検討することも必要では無いかと思います。





