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道新の知事評価(ブログ3627)

  • 2024年07月07日

 北海道新聞(道新)と言えば、北海道の地元紙でその購読者はピーク時で110万部、今は、ネットが普及して新聞という文字を読む文化が減少してきていますが、それでも24年1月現在で80万部の購読者数を誇り、道内のご家庭では道新を宅配で購読されておられる方が相当数いるだろうと思います。

 全国の地方紙の中でも、どちらかと言えば辛口の記事を掲載しており、政治、経済、文化、スポーツ、社説、コラム等など、道民の関心事に速やかに応えて様々な記事を掲載する姿勢を私はリスペクトしています。

 その道新の今日の1面に、6段抜きで鈴木知事の議会対応に関わる批判的な記事が掲載されていました。

 新聞の1面は、まず、新聞社として読者に訴えたいことを掲載します。

 それが、さらに日曜日の朝刊となれば、休みの朝に朝刊に目を通す方が平日より多くなることをは当然で、そのことを意識した掲載、つまりは、記事を書いた道新の「記者」、その記事に目を通し内容をまとめる「キャップ」、最終的に記事の掲載を判断する「デスク」が供に、掲載の必要性があると判断した結果が、今日の朝刊の記事だったと思います。

 今回の道議会第2回定例本会議での知事と新人議員(1期生)2人のやり取りを取り上げた内容ですが、その主題が「知事 かみ合わぬ答弁:野党に同じ文言繰り返す」という大書きが先ずは目を引きます。

 この間、道新が集中連載をしている「北海道庁のリアル」のワッペン記事(・・・リアルの関連記事)として掲載されましたが、これが、鈴木知事の実態である事は100人が所属する道議会議員の共通した認識だと思います。

 私もこの間、鈴木知事の4年間、そして2期目に入っても北海道をどのようにしたいかというグランドデザインが示されないこと、「何もしないから、なんの失政もが無い」と言われた前高橋はるみ知事より遙かに悪いことをブログで幾度となく掲載させていただきました。

 彼も、1期目の当選時には高揚した気持ちと大きな責任をその心と体に十分刻み込み、若いから出来る改革、慣例という過去のしがらみからの脱却、大きな新しい大地に鈴木イズムを浸透させ、何より道民の幸せのために全力を出し切ることを誓ったと思います。

 時は過ぎました。時は人を変えるのでしょうか。

 彼が夕張市長だったときには、職員とも十分に話し込み、納得して議会に臨み、提案した議案に対して真摯に質疑を行ってきたものと理解しています。

 それが今では、いやかなり前から、議員の質問に対して正面から応えず、的外れな答弁を繰り返します。本会後の質問回数は本質問・再質問・再再質問の3回と決められていますので、記事にあったように視点を変えて質問しても1回目の答弁を繰り返すだけで、その場は終わると考えているのでしょう。その答弁には知事の考えなど微塵も含まれず、官僚が作成した答弁書を読み上げるだけなのです。

 国会であれ、地方議会であれ、首相も知事も議員も、住民(国民・道民・市町村民)の最大の福祉を願い、住民に代わって実現する為に選ばれたはずです。

 知事は、官僚の文書を読むために議会に出席しているのではありません。

 有権者は「嘘をつく政治家」、「誤魔化す政治家」、「人々の問いに向き合わず逃げる政治家」を選ばないはずですが、鈴木知事の場合は、選挙戦で街頭に立っても、演説は3分の1、ほとんどの時間を「キャアキャア」言われる方々との握手と写真撮影に費やしていました。彼は、小顔でスタイルが良くイケメンという人気投票で当選した人物です。

 その彼が、2期目の選挙戦直前の23年3月1日に、自身の4年間の取組を1冊の本にまとめ出版しました。「逆境リーダーの挑戦:最年少市長から最年少知事へ」という題名です。印税は彼に入りますが、どうぞこの本に目を通してほしいものだと思います。

 自画自賛の雨嵐という内容です。そして、今、この本を知事自身も再読してほしいものだと思います。どれほど自分が変わってしまったのか。いや、そんな事を感じないのが権力を手中にした怪物・鈴木直道知事なのだと私は思います。


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