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ALPSの信頼性

  • 2021年04月22日

 汚染水とALPSのシリーズ3回目です。

 現在稼働しているALPSは3基ですが、2013年に東電が導入してから現在で8年間も「試験運転」のままとなっています。

 ALPSは、米国ピュロライト社の技術を使用した試験装置で、いわばプロトタイプ型(問題点や改良点の洗い出しを目的として作成された原型機)の装置で、14日の参院資源エネルギー調査会において、共産党の山添拓議員が「ALPSは本格運転前の使用前検査も終わっていない」と追求、これに対し原子力規制委員会の更田委員長は「汚染水をいかに処理して貯留するかが非常に急がれていた。使用前検査等の手続きは飛ばしている部分があると思う」と明かし、さらに規制委にALPSの運用について尋ねると、「核種の除去性能の確認で運転している」とのこと。核種除去の頼みの綱であるALPSの性能は未だ確認中と言うことです。

 ピュロライト社ではこれまでALPSについて何の実績も無く、フクシマ第一原発がデビュー戦となりましたが、当初は一定の効果は見られるものの実用には耐えられないと導入が見送られ、これを東芝の技術で何とか使えるように改良したのが1基目、更に改良した2基目が2013年に導入され、これを更にGE日立が性能アップさせた新型が2014年に導入されましたが、この3基とも実用型では無くプロトタイプのままで、試験運転ではストロンチウム90、コバルト60、ヨウ素129、炭素14などの核種を十分分離することが出来ず、基準値以下にすることが出来なく、それが国会の場でも明らかになりました。

 さて、このALPSで再処理をして海洋放出をするようですが、これでも皆さんは海洋放出が妥当だと思われますか?


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