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9年目の3・11

  • 2020年03月11日

 3・11、あれから9年の月日が流れました。

 今日から北海道議会も代表質問が始まりましたが、開会宣言後に議員と知事はじめ理事者全員で黙祷を捧げました。

 前日である10日には、札幌地裁で福島第1原発事故に対する国への賠償責任を問う裁判で、「国・東電に責任がある」という判決が出されました。

 原告は道内に避難を強いられた福島県の住民77世帯253人で、国と東電に対し計約42億円の損害賠償を求めましたが、賠償が認められた原告は89人で金額も約5,300万円と請求額を大幅に下回りました。

 これまでも、原発事故による避難者の集団訴訟が全国14カ所で行われていますが、その全てで東電の責任を認め、また半数の7カ所が国の責任も認めています。

 しかし、国や東電の責任を認めていながら、その責任の結果である賠償については原告の訴え通り認められた事はありません。

 事故により家族共々ふる里を離れ、新しい土地で仕事を探し、人間関係を作り、9年経ってもふる里へ帰ることすら出来ない避難者の精神的・経済的苦労はいかばかりかと思います。

 折しも、今年は東京オリンピック・パラリンピック開催の年ですが、当時、東京への誘致活動に熱心だった安倍晋三氏が「福島原発は完全にアンダーコントロールされており、安全である」と嘘をついて誘致しました。しかし、汚染水は貯まる一方、汚染土は中間処理として称して県内に埋め立てられ、事故の有った1号機から3号機は燃料棒の取り出しも出来ず、廃炉の工期はズルズルと遅れを来たし、何より、原発事故によって被爆された方々の中にガンの発生が増えており、そして、避難された方々への損害賠償もままならない状況となっています。

 今は、新型コロナウィルスの感染が広がり、東京オリパラが開催できるか微妙な時期ではありますが、仮に開催されたならば今の福島の現状を世界の人々に明らかに出来る機会でもあると思います。

 そして、日本の為政者がフェイクばかりをアナウンスする「大嘘つき」であることを知って貰う機会でもあります。


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