背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

82歳の誕生日

  • 2015年12月28日

 23日は天皇誕生日です。

 この前日、22日に自民党は「歴史を学び未来を考える本部」を設置、東京裁判の検証をすることにしました。

 天皇は、今年の「全国戦没者追悼式」において、「戦争の惨禍が再び繰り返されない事を説に願い、・・・世界の平和と我が国の一層の発展を望みます。」と、苦難に満ちた先の大戦における反省の思いを新たにされました。

 そして、天皇より先に行われた安倍晋三の追悼の言葉は「私たちは、歴史に対して謙虚に向き合い、学ぶべき教訓を深く胸に刻みつつ、希望に満ちた未来を切り開いてまいります。」と、これまで歴代の首相が繰り返し述べていた「二度と戦争の過ちを繰り返さない」との反省の言葉が一切含まれておらず、マスコミも注目をいたしました。

 天皇は、自らの誕生日に当たり、その会見で「先の戦争の事を十分に知り、考えを深めていくことが日本の将来にとって極めて大切。戦争で軍人以外の人々も含め、誠に多くの人命が失われた。平和であったならば、社会の様々な分野で有意義な人生を送ったであろう人々が命を失った。このことを考えると、非常に心が痛みます。」と話、今年も激戦の地であったパラオの地に追悼に訪れ、これまで同様、来年も沖縄を中心に南太平洋の島々を訪れるとのことである。

 当時の日本の政権は、国体を維持するといって東京裁判においても昭和天皇を擁護、そのおかげで戦争犯罪人にもならず、新しい憲法に置いても「象徴」と位置づけられた昭和天皇は、敗戦に置いて、沖縄を米国に差し出し、その生涯に置いても一度と沖縄の地に足を踏み入れませんでしたが、平成天皇は、様々な思いの証として沖縄への訪問を決意され、以後、沖縄への思いを大事にされてこられました。

 しかし、新しい憲法草案において、「天皇を元首とする」と明記している自民党は、その沖縄を米国に差し出した昭和天皇と同じ事をしようとしています。

 今の自民党にとって、平成天皇の言動は、例えは悪いですが、手の出すことの出来ない目の上のたんこぶ以上の存在であるのではないでしょうか。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.