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100ミリシーベルトへの疑問

  • 2011年07月26日

食品安全委員会が生涯で100ミリシーベルトを健康基準とする発表を行いました。
しかし、食品安全委員会という性質から、この基準が体内取り込まれた食品や水などに含まれる放射能の積み上げだとしたら、内部被爆を過小に積算したのではないかという疑問を持たずにはいられません。
内部被爆と外部被爆は、おのずと身体に及ぼす影響に大きな差が生じます。 前にもこのブログに記載させていただきましたが、内部被爆は生涯にわたり体内において放射能を放出し続ける放射性物質を抱え込むもので、その積算値が100ミリシーベルトとはとても考えられないものです。
厚労省労働基準局補償課の資料「放射線被曝の労災認定」によると、1976年以降、白血病、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫を発症して労災認定された10人の原発労働者のうち、最低の累積被爆はなんとたったの5.2ミリシーベルトであり、最高でも129.8ミリシーベルト、平均では68.6ミリシーベルトとなっています。
これは、1980年から30年間、文科省が(財)放射線影響協会に委託した原発労働者40万人を対象にした疫学調査の結果であり、補償課は、「低線量でも発病したがんが労災として認定されることはあり得る」としています。
今日(26日)の北海道新聞夕刊に掲載されたいた「論壇」:放射能との戦い~金子 勝氏 の記事にも被爆への警告が述べられていました。
なぜ、食品安全委員会が健康基準を100ミリシーベルトとしたのかまったく疑問です。
併せて、ニュースステーションにおいて「馬淵澄夫氏」が持論として「資源小国の日本において、原発も多様な電源の一部である。原発は人間が制御出来ないというが、昔は火もそうだった。今後50年後や100年後には人間の英知で克服できる。」というような内容を話されていました。
そうであれば、克服できる技術を持つまで、パンドラの箱は蓋を閉めるべきではないかと思います。


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