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鉄道ビジョンは示さず

  • 2017年12月27日

 道が検討していた「北海道交通政策指針=北海道交通政策ビジョン」が第三者機関の検討会議に示されました。

 この中で、北海道を「道南」「道北」「道東」の3圏域に分け、それぞれの圏域の特徴と方向性を掲示し、今後3年間の重点戦略、さらには長期的な施策の展開方針を示しました。

 と、そこまでは良かったのですが、肝心の鉄道網に関してはすっぽり外し、今後の鉄道ネットワークワーキングチーム(WT)のフォローアップ会議での審議に委ねる事にしてしまいました。

 ちょっと待って下さい。

 このビジョンは、来年度から新幹線札幌開通予定の30年度までの計画です。

 この間、JR北海道問題に関し「道が将来における道内の鉄道網に関するビジョン(姿)を示さなければ沿線の議論は進まないのでは」という議会の質問に対して「年度末には、検討会議において北海道の交通政策指針が示されるので、その指針を注視したい」、いわゆる北海道の将来的な鉄道ビジョンは、その指針を基にして道が策定するかのように答弁していたのは、まさしく高橋はるみ知事自身です。

 そして、JR北海道に対する知事の政策ビジョンは、この検討会議の結論を盾に明らかにしてきませんでした。

 そして、今度は自身の言葉とはうらはらに、WTに丸投げです。

 WTとフォローアップ会議は、13路線個別の判断はしないまでも、道が判断するのに必要な基準を示すことになるものと思います。

 個別の判断の基礎となるのは未来における「北海道の鉄路ビジョン」にそ沿ったものにならなければなりません。

 しかし、知事は、自ら将来の鉄道ビジョンを示すことなく、鉄道抜きの交通政策指針を検討会議に提出しました。

 検討会議のメンバーも、「肝心の鉄道に関する道の考え方が分からなければ、道民に中身が伝わらない」とコメントしていますが、正にその通りです。

 この無責任さ、責任逃れは許されるものではありません。

 そして、この方にこれからの北海道は任せるわけにはいきません。

 皆さんどうでしょうか。


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