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迷走の先

  • 2020年12月16日

 政府の迷走が危険水域に入っているのではないか、いやすでに入っています。

 殿は頑固でわがまま、廻りの御注進には聞く耳持たず、「俺がやると言ったらやるんだよ。」と、人事権をちらつかせ相手を威嚇しながら権力を意のままにしています。

 都道府県大名は、予算を握っている将軍家には逆らえず、威勢の良かった東京都、北海道、大阪府の大大名も今は牙を抜かれ、従順な大名となってしまいました。

 国中に蔓延した「はやり病」に有効な手立てを打つこと無く、殿の朝令暮改の御触れに商人たちは右往左往。

 民には5人以上の会食は御法度といいながら、連日、取り巻きと宴を催し、さらにあちこちとハシゴまでしています。

 殿の逆鱗に触れれば我が身が危ないと、はやり病担当の老中は「殿のおっしゃる通り、わしゃ聞くとおり」、補佐役の大老は我関せずで連日の美食三昧。

 嫌なことを聞かれる評定は大嫌いで、何を聞かれても後ろに控える近習衆たちに「良きに計らえ」と、自らの言葉で民に発することがありません。

 前将軍の時に老中をしていた複数の輩が、越後屋とつるんで「お主も悪よのう」と菓子折の下に隠された賄(まいない)を城内で貰っていたことが明らかになりましたが、「控え控え」と悪を懲らしめる天下の副将軍のような方の出現は望むべくもありません。

 やっと前の将軍の悪政から解放されたものの、家督を受け継いだ今の殿も前述の通り民のことは全く考えずに政(まつりごと)を行っています。

 こんな将軍のことを民は少しずつ分かりはじめ、ちまたでは世直しを求める声が大きくなってきました。

 来年は、民が世直しに参加できる機会が訪れます。民の判断は?


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