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軽すぎる知事の言葉

  • 2008年02月16日

ここ数日の新聞報道で感じることは、道政のトップである知事の朝令暮改的な言葉に道民がどれほど戸惑ってきたのか、知事はお判りなのかということです。
一つには「支庁の再編」についてです。
既存の支庁を6圏域にまとめるはずが、いつのまにか9総合振興局+5振興局構想を発表、地域住民との意見交換会では時期尚早論、道議会の集中審議では拙速さを避けるべきとの慎重論があったことを踏まえてもなお、3日前の記者会見では「支庁制度改革については不退転の覚悟で臨む」と、26日から始まる第1回定例会での議案提出を強調しましたが、昨日は「具体的な地域振興策を含めて地域の理解を経てから行う」旨の考えを示しました。
振興局へと格下げになる地域の道民は、知事の強引さに多くの苦悩を重ね、不安を募らせててきました。
こうなるのであれば、当初から無理をすることはなかったのではないでしょうか。
もう一つは、昨年11月に発表した「道財政の見直しの方向性」において、道財政の立て直しのために、投資的経費を前年度比10%ずつ4年間削減するというものです。
知事の考えに、「道財政を立て直すためには道経済が犠牲になっても良いのか」と、建設業をはじめとした道内経済界は困惑を隠しきれませんでした。
建設業者の中には、事業の撤退を真剣に考えられた方もいたと聞いています。そして、一昨日投資的経費に係る修正を行い、4年を7年に10%を8%にすると発表しました。
急激な経済縮小は業界に犠牲を強いることになることは、当初から明らかだったはずです。
慎重さや緻密さを欠いた強引な主張と、いとも簡単に前言を翻す知事に、基本政策を持たない軽率さと道民意識の理解不足を感じました。


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