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足下を見ず

  • 2021年10月16日

 岸田氏が国会解散にあたっての記者会見で、「今回の選挙は『未来選択選挙』だ」と命名し、「国民一人ひとりが豊かで生き生きと生活できる社会を作り上げるのはどこの政権なのか、国民に選んでいただきたい。新型コロナ対策、そして危機的な状況を乗り越えた先にどんな社会を見ていくのかが争点になる。」と自信たっぷりに話しました。

 私たちは、このような言葉に幾度となく欺されてきました。

 アベノミクスの継承を宣言した岸田氏が「国民一人ひとりが豊かでいきいきと生活できる社会」と話しても説得力を持ちません。

 なぜなら、トリクルダウンは起きず、富む者はさらに富み、貧する者はさらに貧してしまった今の社会を国民の多くは身に沁みて知っているからです。

 そして、「豊かな社会を作り上げるのはどこの政権なのか」と問われても、それは今の与党政権では無い事だけは確かです。

 威勢の良かった岸田氏の「令和版所得倍増計画」は、さっそく山際経済再生担当相から「所得が2倍になるという意味では無い」、「多くの方が所得を上げられるような環境を作って、そういう社会を作って行きたいということを示す言葉だと総理はおしゃっている。」と防戦に必死で、またまた国民を欺そうとしています。

 「所得倍増とは言ったが、2倍にするとは言っていない。」???、同じような事を聞いたことがあります。

 安倍氏の地元の事務所が、サクラを見る会に後援会を大挙参加させたこと、そして会費以上の内容の前夜祭について、「広く募ったが、募集したわけでは無い。」と話しました。

 これで、安倍氏と岸田氏は同根、同じ穴の狢となりました。

 さらに、「新型コロナ対策、そして危機的な状況を乗り越えた先に」と話しましていましたが、新型コロナ対策に失敗し、その結果、10月13日時点で約171万人が感染し、約1万8,000人の死者を出してしまったことを検証せずに、また第6波が想定される中で、さも新型コロナウィルス感染症が収束したかのように「その先を見ろと」言っていますが、先ずは最大の感染を及ぼした第5波の医療崩壊で、約13万人にも及んだ自宅療養者等を今後は起こさないための備えを万全にする事が必要です。

 遠い遠い目に見えない先ではなく、すぐ目の前の危機に手を打つことこそ求められます。

 岸田氏には遠い先しか目に入らず、足下の大きな石が見えていないのでしょうか、いや見ないようにしているのかも知れません。

 そして、国民にも足下は気にせずに遠い先の社会を見ましょうと訴えています。

 何度でも言います。私たちは、これまで何回欺されてきたのでしょうか。

 人が良いのはいい加減にして、現実を見据えた判断をすることが今回の選挙です。


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