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調べれば調べるほど

  • 2016年10月30日

 泊原発周辺の隆起について、原子力規制委員会が再度の調査を行っています。

 今回の調査は、積丹半島西岸の隆起要因について、「これまでの北電の説明と異なる場所があった」とし、規制委は更なる議論が必要との認識を示しました。

 これまで、北電は「平坦な部分は種類の異なる岩盤を波が浸食したため」としており、反して、規制委員会は「波が被らないのに平坦な場所があった」として、大地震による隆起の可能性は捨てきれないという認識を示していましたが、今回の調査で、その真意が明らかになると思います。

 先般も東京での規制委員会の審査会合で、津波対策として新設した防潮堤の基礎が地震による液状化で沈下する可能性が有ることを指摘されましたし、新たに設置された防波堤も想定される津波によって横方向に40m流される可能性も指摘され、付近にある泊3号炉の取水口が塞がれるおそれも出てきました。

 取水口が塞がれれば冷却設備に影響が出ることは、常識です。

 調べれば調べるほど、不備が露呈する泊原発と北電の対応。

 これまでは、規制委員会の結論が来年春にでも出され、知事が再稼働を判断するのが夏から秋にかけてだろうと思われていましたが、再検証も含めてかなりの長期化が想定されます。

 今でさえ北海道の電力は十分すぎるほど余裕があり、さらに石狩湾新港には泊原発1・2・3号炉に匹敵する170万kwのLPG火発が建設中です。

 再稼働の芽は確実に狭まっているのではないでしょうか。


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