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虚構の景気

  • 2020年08月02日

 経済効果が「いざなみ景気」を超えたとアベノミクス効果を豪語していましたが、実は景気拡大のフェーズが変化し、18年には後退に流されていたことが明らかになりました。

 これまで、政府は景気について常に右肩上がりのコメント繰り返していました。

 経済の専門家ではありませんから難しいことは判りませんが、アベノミクスによるトリクルダウンで上層の潤いが下層にもしたたり落ちてくるという事が、全くの絵に描いた餅である事は肌感覚で多くの国民は分かっています。

 しかし政府は、株価が2万円台の後半を維持していることを理由に、また国内消費が減じていない事も併せて強弁をしていましたが、株価は年金基金の半分以上を株に投資したことにより官製相場を作り上げていましたし、消費についても一部富裕層による高級品の消費によって表面上は減じていなかったのかも知れません。

 一方、賃金は上昇せず社会保障に関わる自己負担はどんどん大きくなり、格差と貧困は押さえようも無く拡大し続けています。

 この間、厚労省は労働者賃金の統計を誤魔化し、つじつまの合う数字を基にした労働者バッシングを行ってきました。

 政府の言うがまま「検証」という行政にとって重要な取り組みをおざなりにしてきた官僚の責任も大きいものと思います。

 既に2年前から景気後退に陥っていたのも関わらず、消費税10%への増税がさらに景気低迷に拍車をかけ、そして今年は年明けからコロナ禍で消費が低迷しています。

 この影響は数年続くだろうという経済専門家の言葉通りだとすると、実態の無い虚構の景気を作り続けた安倍政権の責任は「虚構の景気」として後世に語り続けられるだろうと思います。


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