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自衛官の心境

  • 2017年02月27日

 陸上自衛隊に関する意識調査が防衛省陸上幕僚監部から発表されました。

 これは、2年に一度実施される「一般実態調査」で、今回は15年10月から11月に実施されたアンケートの結果ということです。

 無作為抽出した自衛官や事務官7552人を対象に、100問を無記名で調査して6707人から回答がありました。

 そこから見えるものは、自衛隊員が周りに気づかいながらも、少しずつ本音を漏らし始めたという事だと思います。

 PKO参加については、「積極的参加を希望する」「希望する」と回答したものが58.8%で前回の13年度よりも2.3%、その前の11年度よりも4.8%少なくなっており、「希望はしないが命令が有れば参加する」「参加したくない」「分からない」が40.7%で、13年度より1.8%、11年度より4.3%多くなってきています。

 これは15年の10月から11月までのアンケートですが、南スーダンでは16年の7月に大きな戦闘が有り、250名以上が犠牲となりました。

 そして、政府により「駆け付け警護」や「宿営地の共同防御」などの新任務が付与され、武器使用が現実的になってきましたから、今年の10月に行われることになる新たな調査では、さらに興味深い結果が出てくることが予想されます。

 自衛官は、「事に臨んでは危険を顧みず、身を以て責務の完遂に努める」と宣誓しますから、自衛隊関係者からは「自衛官はその覚悟を持って、事に当たる。それは崇高なものである」ということを聞きました。

 しかし、戦闘に身を置くことが現実的になった今、自衛官の心境にも大きな変化が起き始めているのではないでしょうか。


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