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自己責任?

  • 2013年11月14日

国は、避難生活を送っている住民に対し、帰還の目安としていたモニタリングポストでの空間線量20ミリシーベルト以下という基準を、個人が首から下げて計る個人線量に切り替えることにしました。

放射線量の人体への影響については様々な意見がありますが、過去のチェルノブイリ事故でも明らかなように、その影響は長く人体を蝕み続けるものです。

国は、フクシマ1の周辺の除染が多額の費用も投入しているにも関わらず遅々として進まずさらに長い年月が必要なこと、汚染された地域への帰還の目処も立たないことなどから、危険かどうかの判断を個々の方々に委ねるという責任逃れの手法を用いようとしています。

通常、人体に影響のない被爆量は年間1ミリシーベルトとなっており、国際放射線防護委員会(ICRP)が、復興期の線量は1~20ミリシーベルトとしていることに根拠を求めたとしても、あくまで暫定値であり、住民とのこれまでの約束を反故にするとともに、今後、放射線の影響で何らかの影響があったとしても、その賠償についてはあくまで自己責任で帰還を決めたことで有ることを根拠に、国も東電も責任逃れをすることは大いに想定できます。

琉球大学の矢ヶ崎克馬名誉教授も、「首から提げても背後からの被爆を計ることは出来ない。また、既存のモニタリングポストも設置状況が悪く、平均して実際の現地調査の半分程度で、信頼出来ないモニタリングポストよりさらに信頼出来ない放射線量を基準値として採用するのはトリックだ」と話しています。

これは外部被曝に限定した話ですが、危惧するのは内部被曝です。

今回の国の考えの中にには内部被曝は含まれていません。

最近、汚染水漏れでセシウム○○ベクレムなどと報じられていますが、放射性物質の半減期はセシウム137で30年となっています。

これから27.5年間も放射性物質に晒されることを望む人はいないと思います。


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