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胸のブルーリボンバッジ

  • 2017年05月29日

 安倍晋三とその側にピッタリ寄り添っている萩生田光一内閣官房副長官兼内閣人事局長の胸には、今も拉致被害者を救う会のブルーリボンバッジが付けられています。

 思えば、第二次安倍内閣総理大臣が就任した時に、経済対策(アベノミクス)と拉致問題解決のために全力を尽くすと大々的に宣言、その後も「私が司令塔になり」とか言ってはいましたが、その内実はまったく拉致問題について取り組もうとせず、ついには蓮池 透さんがその自著「拉致被害者達を見殺しにした安倍晋三」という本を発行し、「単に拉致被害者家族を利用しただけ」とその怒りを安倍晋三に向けています。

 全くその通りで、北朝鮮が拉致被害者問題の再調査を行うことを約束したストックホルム合意後、北朝鮮の核実験を機に安倍晋三は米国と足並みを揃え、北朝鮮を非難し独自経済制裁に拍車をかけたことから再調査を中止、それでも政府は、「想定内である。政府の姿勢は変わらず、調査の報告を求めていく。北朝鮮も対話を止めたいとは思っていない」と語り、一方では、10万円以下を除く北朝鮮への送金禁止、北朝鮮籍者の入国禁止、在日北朝鮮関係者の再入国禁止など、ストックホルム合意に基づき一時は解除した制裁内容を復活させました。

 合意を破棄したことに反発した北朝鮮は、その後、再調査を全面中止、北朝鮮との対話は完全に途絶えてしまいました。

 後は皆さんご存じの通りで、ミサイル実験→さらなる制裁措置→ミサイル実験→さらなる制裁措置、を繰り返しています。

 今は、中国、ロシアとも連携して制裁の包囲網を作り上げたように見えますが、中・ロは距離を置いて対応しています。

 そして、安倍晋三は北朝鮮を当面の敵国と位置づけ、自衛隊の装備を強化し、米国と共に北朝鮮を刺激し続けています。

 そのような安倍晋三の北朝鮮敵視政策を目の当たりにしていますと、胸に付けているブルーリボンは一体何のために付けているのか疑いたくなります。

 先般、拉致被害者家族の集会が開かれましたが、全く先の見えない解決に憤りの声が渦巻いたようです。

 安倍晋三の胸のバッジは白々しく、体裁だけと言うのが本音ではないでしょうか。


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