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空母いぶき

  • 2019年02月17日

 「空母いぶき」という映画が5月24日に全国上映されます。

 これは小学館の「ビッグコミック」に連載されている「かわぐちかいじ氏」の作品で、架空の物語ですが、現実性を帯びた内容となっています。

 あらすじは、<中国の偽装した工作員が尖閣諸島に上陸し、工作員保護しようとした海上保安庁の職員に「この島は中国固有の領土であり、自国の保護を望む」と主張します。

 さらに、中国海警局の船舶と日本の海上保安庁の巡視船の衝突、調査に有った護衛艦に対する中国空軍の「殲20型戦闘機」による威嚇攻撃などが行われ、日本と中国は一触即発の事態となります。

 中国の行動に対し、首相が新型護衛艦を建造したのが「空母いぶき」です。

 新型護衛艦と称していますが、垂直離着陸が可能なステルス型F35JB戦闘機を15機を搭載できる実質的な空母で、イージス艦などを含む第5護衛艦隊を組織し、これを「ペガソス計画」と名付けます。

 この第5護衛艦隊が、就役後に日本からおよそ3,000km離れた公海上で約1年間の公海訓練中であることを察知した中国が、日本の与那国島や先島諸島に侵攻しこれを制圧、与那国島のレーダーサイトは爆破され、自衛隊員は捕虜として、住民は非戦闘員としてその支配下に置かれた他、尖閣諸島への上陸と五星紅旗の掲揚、滑走路の建設などを行います。

 日本政府と中国政府の交渉は決裂し、日本人の開放と領土確保のために「防衛出動」を発令し、空母いぶきを含む第5護衛艦隊が前線へと急行しますが、中国海軍の潜水艦が行く手を阻み魚雷の発射など実戦を挑みます。

 日本は実力行使による領土奪還作戦が発令し、さらに、中国は初の殲20型戦闘機60機を搭載した国産正規空母である「広東級航空母艦」を中心とした艦隊がこれを待ち受けることになり、お互いに本土攻撃は避けつつも、海戦という局地戦を展開します。

 そして、この状況下にあっても米軍は出動せず、日本は安保理に提訴しますが、中国側に阻まれてしまいます。>

 この物語はまだまだ連載中ですが、「空母いぶき」は「空母いずも」と重なりF35JBは、新型戦闘機F35Bを連想させます。

 抑止力という名の軍拡が行き着く結果や、領土を巡る確執が極度に高まった場合の終着を見るようですが、このようにならないようにするのが外交です。

 架空の物語ですが、政府や国会議員の責任は非常に重いものであることを示唆しています。


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