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疑惑だらけの競技場

  • 2015年12月23日

 国立競技場の建設計画が決定しました。

 A案:大成建設・梓設計・建築家 隅研吾氏

 B案:竹中工務店・清水建設・大林組・日本設計・建築家 伊藤豊雄氏

 という2案で、日本スポーツ振興センターの国立競技場建設計画審査委員会の委員7名が審査の上、A案に決定。

 早速、前回決定されましたが建設費が馬鹿高いことで白紙に戻されたザハ・ハディド氏から、「外観は別だが、骨格を剥ぐと中身はザハ氏の案とかなり近く、本人も酷似している。」と指摘しているとか。

 これで告訴でもされたら賠償金にいくら払うのか、また、工期が本当に間に合うのか。

 A案の工事主体である大成建設は、ザハ氏の旧計画でスタンド工区を受け持つことになっていたわけで、まさしく、このスタンド部分が酷似しているとのこと。

 審査委員会の記者会見では、何より工期厳守を最優先にした結果だそうですけど、両案とも工期は2019年11月完成、開催1年前の同じ11月なのに、なぜA案?

 評価項目と採点が新聞に掲載されていましたが、コスト・工期でA案の大成建設が24点多く、施工計画では逆に竹中工務店等が24点多かったけれど、業務の実施計画で8点の差が開き、この8点の差で決まりましたが、その内容について、審査委員会は公表しないとのことで、これも透明性は少しも無く闇の中です。

 先ほども書きましたが、すでに大成建設は、ザハ氏の計画でスタンド工区を受け持つ事になっており、下請けの作業員や資材の業者の手配までおこなっていたので、受注が出来なければ大変なことになるという事情を抱えていた事が明らかですし、旧計画が白紙になり、新たな工事で総工費も引き下げにも応じて計画案を提出したにもかかわらず、受注できなければ、建設業界から多くの献金や票を貰っている安倍晋三と自民党にどんな仕返しが来るのか判りません。

 建築評論家なども、「何をとってもB案の方法が優れているのは、旧競技場は湿地帯で非常に地盤が軟弱で、旧競技場の解体によって支えていた杭が剣山状に5,000~1万本が刺さったままになっており、その地盤改良などの基礎工事の技術差は歴然としておりB案:竹中工務店・清水建設・大林組が優位である」、「掘り出す土の量も旧案の70万立方メートルから28万立方メートルまでの6割減を約束、それだけトラックの量や排出コスト縮減にもなる。」などの評価があります。

 しかし、審査委員会の審査内容は闇の中なのです。

 一番気になるのは、菅官房長官のご子息がA案の工事主体である「大成建設」に勤務しているという事実です。

 今回の決定は、またもや官邸主導で菅官房長官が審査委員会に圧力をかけた結果なのかもしれません。


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