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甘利氏の疑惑の解明

  • 2016年01月23日

 千葉県の建設会社の総務担当者が実名入りで甘利経済再生担当相を告発したことが、一昨日も国会の決算委員会で取り上げられ、いよいよ、安倍晋三内閣にもほころびが出始めました。

 週刊文春を買いに行ったところ、4件のコンビニで売り切れでしたから、この問題について国民の関心もかなり高いものと思います。

 文春の記事によると、建設会社と独立行政法人都市再生機構(UR)とのトラブル処理を甘利事務所に依頼、その決着として、URから建設会社に約2億2,000万円の補償金が支払われ、その謝礼として甘利事務所秘書に500万円、甘利経済再生担当相本人に50万円を2回にわたって手渡したというもので、その金の授受も大臣室で「とらやの羊羹」と一緒に封筒に入れて手渡されたという、まるで昔むかしの「越後屋おぬしも悪よのう」「いえいえお代官様ほどでは」を地でいくシチュエーションではないでしょうか。

 さらに秘書達は、「たかり」のようにキャバクラ、フィリピンパブなどで豪遊し、その接待費も含めて賄賂は約1,200万円にも及ぶと言うものです。

 文春には、甘利経済再生担当相を告発した建設会社の総務担当者とガッチリ握手している場面、秘書がニタニタしながら現金を受け取っている場面、手書きの領収書等の写真が掲載され、報道番組では、事実を裏付けるメモ、録音データーも有ると放送。

 総務担当者は、これ以上は無いと思われるほど周到に証拠を担保していました。

 自分に何かあった時のために用意していたのだとしたら、やっていることが犯罪であることを承知でのことと推測されます。

 一方、甘利経済再生担当相は、「記憶が曖昧な所もある」と逃げを打ちながら、一方「法令違反は一切無い」と言い切るという、自分でも何を言っているのか判らないほど動揺し、自らの矛盾を吐露してしまいました。

 日刊ゲンダイによると、自民党の関係者は「16日に文春に直撃された甘利さんは、17日、18日の二日間で記事をもみ消そうと奔走したようです。しかし、手に負えず、19日に官邸に駆け込んだ。党幹部らが対応策を協議し、『もう辞任しかないか』という話にもなった。本人も腹を決めて大臣を辞任しようとしたが、官邸がそれを押し戻したらしい。官邸は『十分に説明すれば乗り切れる。甘利さんはダボス会議でまもなく海外出張するので、行ってしまえば何とかなる』と甘く考えていたようです」とコメント。まったく国民を甘く見ています。

 TPP担当、経済再生担当の中枢閣僚の疑惑は深まるばかりで、国会はこの建設会社の総務担当者を参考人招致して事件の全容を解明する義務があるものと思います。


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