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献金で持ちつ持たれつ

  • 2015年12月16日

 参議院国交委員会で開催された「くい打ち偽装問題」の閉会中審議に、与野党が合意して一任されていた民主党の広田一国交委員長が両社に出席を要求、そろって出席に同意していたにも関わらず「旭化成」と「旭化成建材」の参考人招致が、委員会直前の理事会において自民党から異論が出て、一端決まった参考人招致がフイになってしまいましいた。

 こんな事はまさしく前代未聞で、何のための委員会理事会なのか、議会を蔑ろにする行為そのものです。

 結果は、国交省の役人が会社に代わって「そういう報告を受けている。」という雲を掴むような答弁で終止しました。

 自民党の理事の反対理由は「偽装は旭化成建材だけでは無いので。第三者委員会の調査結果が出てからだ。」と申されたようですが、出席委員からは「旭化成建材だけでは無いと言うが傾いたのは旭建材だけである。」との反論がありながら、自民党はこのままで行くと、今でも毎日のように表れている偽装問題が建設業界全体の問題に波及し兼ねないという思惑があったようです。

 自民党は、業界大手の旭化成から2012年には1,200万円、2013年には1,500万円、2014年にも1,500万円の政治献金を受けているとのこと。

 まさに、業界はこのような時のために保険をかけているようなもので、その保険をきちっと果たす自民党は、業界の用心棒であり、全くの持ちつ持たれつの関係が見てとられます。

 各政党に支給されている「政治交付金」は、業界とのこのような関係の元凶である「政治献金」を打ち切るための制度ではなかったでしょうか。これでは、単なる二重取りとなってしまいます。


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