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無い物ねだり

  • 2016年10月29日

 フィリピンのドゥテルテ大統領が来日し、いつものように調子の良いことばかりを話し、

 安倍晋三は、ドゥテルテ大統領が訪日中に米国に対して暴言を吐かれたら大変とばかりに「ヨイショ」に終始したようです。

 お互いに都合の悪いことは言わないようにしようと、南シナ海問題は棚上げ。

 「法の支配こそ、国際社会で貫徹しなければならない普遍の原則である」という共同声明を出したようですが、こんな程度のことはドゥテルテ大統領はいつだって相手に合わせる事ができるとのは周知の事実で、安倍晋三がこれで日本の面目が立ったと思っていたのでは政治家として、すっかり舐められていると言うことになります。

 三笠宮殿下の薨去によって天皇との面会は出来ませんでしたが、それ以外では下にも置かぬ厚遇振りで、経済支援というお土産まで持たせてやりました。

 ドゥテルテ大統領は、そんな日本に、「一番支援してくれる国だ」と述べて離日しました。

 今後、このしたたかな外交手腕を持つ大統領と安倍晋三はどのように対処していくのでしょうか。

 このドゥテルテ大統領のように国益至上主義とはいかないまでも、せめて米国との間で日本の国益を守る姿勢くらい国民に見せてもいいのではないかと思いますが、「無い物ねだり」でしょうか。


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