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沖縄の火発事情(ブログ3051)

  • 2022年11月19日

 今回の視察で、まず訪れたのが沖縄電力の「具志川火力発電所」です。

 沖縄県は、単独県での電気の地産地消が基本で、沖縄本島には5ヶ所の火発があり、11の離島はそれぞれディーゼル火発で電力を確保しています。

 沖縄の電力事情ですが、県内は都市開発も進み電力消費量は伸びており、太陽光発電も普及してきているとのこと、今回訪れた具志川火力発電所は、15万6,000kw炉2基で、31万2,000kwを発電しており、年間の石炭使用量は約70万トン、輸入先は昨日も触れましたがオーストラリアとインドネシアですが、今般の地球温暖化への対策として、21年3月から木質バイオマスと石炭の混焼を始めました。

 県内で焼却処分されていた建設廃材を木質ペレットに加工し、年間約1.8万トンを使用しています。今の混焼率は約2.5%~3%ですが、既存炉では5%位まで持って行けるのではと、(木は成長過程でCO2を吸収しているので、燃焼してもCO2排出は±0と換算)CO2削減に努力しています。

 沖縄県は、その地勢から台風の通り道となっているだけでは無く、最近では異常気象にも晒され、風力発電は風車が倒壊の恐れがあり、太陽光もパネルが吹き飛ばされる被害もあり、大きな河川やダムも無く水力も、そして、火山も無い事から地熱発電も難しく、原発は建設しない事から、県内は火力を主流に発電しなければなりません。

 2050年の国内排出ガス削減目標46%を沖縄に換算すると28%ですが、県では30%を目標としており、蓄電池の導入やLNGへの転換、バイオマスの活用と効率化を進めることにしています。

 ペレットの混焼で、1年間にCO2約3万トンを削減したとのことですが、今後は更なるCO2削減技術の導入が求められるでしょう。

 大崎クールジェンと竹原火発は明日以降に報告します。


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